19日に反社会的勢力への闇営業問題で吉本興業からマネジメント契約を解消された宮迫博之(雨上がり決死隊)と、同問題で吉本から謹慎処分を受けている田村亮(ロンドンブーツ1号2号)は20日、会見を行った。
会見のなかで宮迫は、問題発覚後に宮迫と田村が吉本側に「会見をやらせてください。
また、問題への対応について宮迫、田村、2人と同じ会合で闇営業を行っていたHG(レイザーラモン)、福島善成(ガリットチュウ)と、吉本興業の岡本昭彦社長、吉本社員、吉本側の弁護士とで話し合いを行っていた際、社員と弁護士を一旦退室させた岡本社長から、
「お前ら、テープ回してないやろな?」
「亮、えーよ、お前辞めて一人で会見したって。やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」
「それでえーか? 俺にはお前ら全員クビにする権利があるからな」
と言われたと明かした。
その後、謹慎期間に入った後も宮迫は岡本社長に対し、「引退会見でもよいので会見させてください」とお願いしたが、岡本社長から「引退はさせない、させるわけにはいかない」「(会見の)期間はこちらで決定する」と言われたため、「会社のためにも、すぐにやるべきです」と反論したが、「それはできない。期限はこっちの権限だ」の一点張りだったという。
会社の対応に不信感を持った宮迫と田村は、自分たちで弁護士を立て、双方の弁護士を通じて協議を続けていたが、今月18日になって吉本側から書面で、2人の引退会見を行うか契約解除か、そのどちらかを選択するよう要求されたという。
そこで宮迫は吉本の事務所を訪れて、岡本社長と話がしたいと伝えたが、岡本社長は姿を現さずに吉本側の弁護士が応対し、「会見をやるなら明日(19日)12時から」「今から2時間後から(会見での質疑応答の想定)Q&Aをやるので、引退会見をするなら2時間後に(事務所に)戻ってきてください」と言われたという。
これを受け宮迫は、生放送での会見という願いも受け入れられず、さらに会社主導で会見が行われることに疑問を抱き、「そうなるくらいなら会社を辞めて自分らで(会見を開く)という判断になり、今日に至った」と説明した。
会見の様子を観たテレビ局関係者は語る。
「宮迫らが早い段階で、会見を開いて自身の口から説明をしたいという意向を吉本側に伝えていたにもかかわらず、世間に対して説明責任を負う社長自らそれを拒否していたということが公になりました。さらに社長が“会見してもいいけどクビにする”などと所属タレントを恫喝するかのような発言をしていたというのは、衝撃的な事実です。
宮迫らの告発を受け、吉本側がどのような反論をするのかが注目される。
(文=編集部)