アイドルグループNGT48元メンバーの山口真帆をめぐる一連の騒動が、新たな展開を見せ始めている――。

 1月、山口が自身の暴行被害をSNS上で告発したことが発端となり、メンバー間の確執や一部メンバーとファンとの交際疑惑が取り沙汰される事態に発展。

これを受けNGT48の運営元AKSは3月、暴行事件に関する第三者委員会の報告書を発表し記者会見を開いたが、その会見内でまたもや“事件”が起きた。

 会見に出席した松村匠取締役(当時)らは、暴行事件へのメンバーの関与はなかったものの、42名中12名が一部のファンと“つながり”を持っていたと報告し、その責任は運営体制の不備にあったとして、当該メンバーへの処分等は行わないと説明した。

 これを受け山口は、会見が行われている時間帯に、自身のTwitter上で次のように投稿した。

「なんで嘘ばかりつくんでしょうか。本当に悲しい」

「報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です。他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりというのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います。証拠がないとおっしゃっていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」

 会見でこの山口の投稿について質問を受けた松村氏は、「(会見での発言について)訂正させていただきます」「私の勘違いでした」などと発言し、運営元と山口の間の不信が露呈した格好となった。

 その後、山口はNGTを卒業し、5月からは数多くの人気俳優を擁する大手芸能事務所「研音」に所属。9月には初の写真集が発売されることも決定し、先月にはNGT卒業後としては初となるメディア生出演を果たすなど順調な活動ぶりをみせている。

男性側、暴行を否定

 そんななか、AKSが起こした、山口に暴行を加えたとされる男性ファンらに損害賠償を求める民事訴訟の進行協議が20日、新潟地裁で行われ、男性側の代理人は、男性が山口と以前から“私的なつながり”を持っていたと主張した。

 男性側が提出した準備書面によれば、男性は山口から携帯電話などでNGTの内部情報などを伝えられたり、山口と同じマンションに転居後は廊下でプレゼントを渡したりしていたという。また、山口が主張している「顔をつかむ」などの暴行ははたいていないと主張しているが、週刊誌記者は語る。

「8月に『文春オンライン』は、AKSの吉成(夏子)社長がNGTメンバーの保護者向け説明会で、もともとファンとつながっていたのは山口だと発言していたと報じていますが、今回の男性サイドの主張と重なります。

 そして気になるのは、AKS側の代理人は20日の進行協議後の会見で、男性サイドが暴行を否定している点について報道陣から聞かれ、『そういう推測はできる主張』『事実かもわからない。我々は真実の発見が目的』などと語り、明確な反論を避けている点です。その姿勢からは、あくまでAKSが求めているはツアー中止等による損害の賠償であり、“暴行を受けた”という山口の主張の真実性を裁判所に認めさせようという意思はない様子がうかがえます。

 真実は今後の裁判の結果が出るまではわかりませんが、もしAKS社長と男性側の“ファンとつながっていたのは山口”という発言が事実となれば、これまで山口が主張していた構図が根底から崩れることになり、順調に再開したかにみえた山口の芸能活動に影響が出るのは必至でしょう」

 山口は3月のAKSの会見中、「松村匠取締役は<繋がっているメンバーを全員解雇する>と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました」などとツイートしていたが、別の週刊誌記者は語る。

「9月に『文春オンライン』は、事件直後に山口が犯人たちを追及する様子を収めた音声を公開し、そのなかで山口は、『その関わっているメンバーの子も、ほんとに辞めさせるから、私』と発言。さらに犯人たちが否定しているにもかかわらず、執拗にNGTの西潟茉莉奈と太野彩香との“つながり”を問いただしており、この2人を辞めさせることへの執念をひしひしと感じます。実際に、騒動が過熱していた当時、取材した関係者の間からも『山口は敵対するメンバーを追い出したいだけ』という声も多く聞かれました。

 ちなみに、音声のなかで山口は他のメンバーを“本当にクズ”などと汚い言葉で罵ったり、ファンのことを“オタク”などと呼んだりしており、イメージダウンも懸念されるなか、山口自身、厳しい状況に追いやられているのは確かでしょう」

 騒動発覚から8カ月、NGTをめぐる騒動に再び世間の注目が集まりつつある。

(文=編集部)

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