TBSの人気女子アナからフリーになって早5年。田中みな実の現在の活躍は、“元女子アナ”の枠をすでに大きく飛び越えている。
古巣のTBSとは『有吉ジャポン』『ジョブチューン』にレギュラー出演するなどうまく付き合いつつ、『ひるキュン!』(TOKYO MX)では2年半にわたってお昼の生放送を月曜~金曜までメインMCとして仕切りまくった。また、圧倒的な美貌を武器に数々の女性誌の表紙やグラビアを飾る一方、2019年からは女優業にも進出。現在オンエア中の『モトカレマニア』(フジテレビ系)でも堂々たる演技を披露している。
ある週刊誌記者は次のように語る。
「非常にタレント性の高い人なので、ここまでの躍進はある意味では想定内。本人は一時期『フリーになってどの方向性でいけばいいのかわからない』などとバラエティ番組で胸中を吐露したりもしていましたが、2019年2月からオンエアされた『絶対正義』(フジテレビ系)で女優デビューして以降、何か吹っ切れたような印象を受けます。
正直、お芝居はまったくうまくないのですが、ドラマの制作サイドがしっかり彼女に当て書きをしているので、芝居が下手でも観ていられる。現在オンエア中の『モトカレマニア』(フジテレビ系)は新木優子が主演なのですが、そもそも視聴率が低迷しているうえに田中みな実の出番はそこまで多くないため、『田中みな実をもっと出せ!』との声がネットでは圧倒的に多いようですね(笑)」
本人曰く“触りたくなる体”12月13日には、満を持してのファースト写真集『Sincerely yours…』(宝島社)を発売予定。Amazonの売れ筋ランキングでは、まだ予約段階にもかかわらず常に上位をキープしている。
「Eカップの胸元や下乳カットだけでなく、ランジェリー姿も多数掲載されていて、かなりの期待作になっているようです。本人の公式インスタグラムで数々のオフショットを小出しに載せているのですが、これがすべて抜群にいい! この内容なら予約が殺到するのもうなずけますし、写真集の予告が始まってから、彼女のインスタは100万フォロワー目前にまで伸びています。この写真集が、TBS退社以降の彼女の集大成になるのは間違いないでしょうね。
そもそも男性からエロい目で見られることを毛嫌いしているという彼女のこと、男性誌への露出は極力少なめにしていたので、全体のテイストは女性誌っぽい“美BODY写真集”的なテイストでまとめてるはず。とはいえ、彼女の美巨乳はどんなテイストで撮ってもエロいので、男性読者は安心して購入することをお勧めします(笑)。本人曰く“触りたくなる体”をここまで披露するのは、おそらく今回が最初で最後。これまでは極力出し惜しみしてきたものを、今回は一挙に“大公開”しているわけで、それだけでもう十分に価値がある。
いまやボジョレーの解禁を待ちわびている人などそんなに多くはないでしょうが、この写真集の発売に関しては、発売を心の底から待ちわびている男性読者も多いことでしょう(笑)」(前出の週刊誌記者)
女性はそっぽを向くかも2017年9月に「an・an」(マガジンハウス)の表紙を“肘ブラ”で飾ってみせ、掲載号を完売させた偉大なる実績を誇る田中みな実。今回の写真集の版元である宝島社としては、「あの衝撃よ再び!」との期待も膨らもうというものだが、「そんなに簡単にはいかないのではないか」と断言するのは、ある出版社の関係者だ。
「今回の『Sincerely yours…』は1980円で、写真集としては安めの価格設定なので、おそらく初版は5万部くらい。目標は20万部らしいですが、正直そこまでいくには、田中さんのファン層である中高年男性だけでは数が足りないと思います。売れる写真集には一定の女性客がつくというデータがあるのですが、“あざとさ”で売っている彼女に、女性ファンが本当に2000円弱を出すかどうか……。
田中さん本人は、この写真集を機に女性票も獲得したいと狙っているのだと思いますが、彼女の体がエロすぎてネットで男性を中心にバズりまくれば、逆に女性はそっぽを向く可能性も高い。彼女の場合は、“女性がなりたい体”というより、“男性が触れたい体”だと思うので、おそらく、そうそう田中さんの狙い通りにはいかないのではないかと思いますよ。
しかし、タレントとしてはまさに脂がのりまくっている時期にきており、しばらくは女優やMC業で大活躍を続けるでしょう。
果たして今回の写真集は、新たなファン層の獲得につながるのか、それとも男たちだけに刺さって終わってしまうのか。少なくとも、“みんなのみな実”のこれからのタレント人生を決定づける一冊になることは間違いなさそうだ。
(文=藤原三星)
藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara>