昨年11月にスタートし、約1年間に渡って開催されてきたの20周年アニバーサリーツアーが、今月25日の東京ドームでの最終公演を持って終了した。

 ステージでメンバーたちは一人ひとり、ファンへの感謝の気持ちを語った。

同時に、「この5人でよかった」「この5人じゃなければ」と、“5人の絆”を幾度も言葉にし、会場は大歓声だったという。

 嵐のメンバー5人の仲良しぶりは多くのファンを癒し、勇気づけてきた。彼らが活動休止を決めたと発表した際も、やはり「5人でなければ嵐じゃないのだから、大野くんが休みたいなら仕方ない」という声は多く出ていた。

 しかし“5人の絆”とは裏腹に、二宮和也の結婚により、メンバーの間にはただならぬ空気が流れているというから穏やかではない。なかでも、結婚発表直後からファンが「距離感がおかしいのでは?」といち早く心配していた松本潤と二宮の関係が、おかしくなっているとの報道は複数ある。

なぜ「あと一カ月」待てなかったか?

 二宮がかねてより交際していた一般女性との結婚を発表した11月は、ツアー終了まであと1カ月強というタイミング。「せめてツアーが終わってから発表してほしかった」と嘆き悲しむファンは多かった。

 同時に、出来る限り大勢のファンに直接、最高のパフォーマンスと感謝の気持ちを届けるべく、一年以上にわたる全国ツアーを回ってきた嵐メンバーも、このタイミングを快くは思っていなかったようだ。

 今月16日、二宮は櫻井翔とともに出席した「2020年用年賀状受付開始セレモニー」で、芸能記者の結婚に関する質問に応じた。

 結婚を報告した時のメンバーの様子は<「そうですか』という感じ>とそっけなかったそうで、ツアー中の発表というタイミングにも<(嵐メンバー)それぞれの思いがある>と二宮は語った。

<それぞれの思いはあると思います。活動(休止)まで待ってほしいという人も思っている人はいるだろうし、コンサートツアーが終わるまで待ってほしいという人も、もちろん、それはいます。

でも自分もそこを、歩み寄らないわけではなかったので。歩み寄って自分たちのタイミングでこういう決断させていただいたという感じです>

 はっきり「ツアーが終わるまで待ってほしいというメンバーはいた」と明言している。

 二宮は自身も歩み寄った結果のタイミングだったというが、入籍はともかく発表は年末あるいは年始まで待っても良かったのではないだろうか。かねてより同棲を報じられており、生活実態としてはとっくに新婚モードだったのであろうから、なおさらツアー中の公表が不可解だ。なぜメンバーの反対を押し切ってまで、ツアー中に結婚発表をしたのだろうか。

ラストイヤー直前の絶交宣言

 26日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、結婚発表の時期は二宮の妻の意向だったと伝え、また松本潤が二宮和也に「絶交宣言」をした、とも報じている。

 記事によると、二宮はメンバーやスタッフよりも妻の意見を優先して結婚発表を強行。嵐メンバーは二宮に対して反発心を抱いているという。

 特に、コンサートの演出を取り仕切っており人一倍情熱を傾けている松本は、ツアー中に結婚発表をした二宮のことが許しがたく、スタッフが二宮とのツーショットを提案した際に「ふざけんな!」とブチ切れるなど、二宮との接触を拒絶しているそうだ。

 松本の「絶交宣言」「二宮拒絶」の真偽は不明だが、11月27日放送の『ベストアーティスト2019』(日本テレビ系)で嵐が肩を寄せ合うシーンでも、松本は隣にいる二宮の肩に手を回していなかったことがファンの間で大きな話題になっていた。

 嵐の活動休止まであと一年。短いようで長い。

5月には新国立競技場でのコンサートも予定しており、おそらくまだ発表されていない様々なラストイヤーイベントが用意されているだろう。彼らはプロのエンターテイナーとして完璧にそれらの仕事をこなすだろうが、破綻した絆がもう戻らないとしたらファンにとってこれほど悲しいことはない。どうか有終の美を飾ってほしい。

(文=WEZZY編集部)

編集部おすすめ