フリーアナウンサーの滝川クリステルを妻に持つ環境大臣・小泉進次郎氏。滝川の出産を控えて「育休取得」を宣言したが、識者も含め賛否両論が飛び交う事態を招いている。

 小泉氏は1月15日更新のブログで、「私なりに考えた結果、『公務に支障をきたさないこと』『危機管理を万全にすること』を条件に、育休を取ることを決めました」とコメント。滝川の出産から3カ月のなかで「2週間分」取得したいとの考えを示した。

 小泉氏の育休取得宣言を受け、森雅子法務大臣はツイッターで「取得したい人が取得できない現状をリーダーが実践して変えていくことが不可欠」と語り、小泉氏を支持。タレントでエッセイストの小島慶子も、「僅か2週間とは言え、大きな1歩だと思います」とツイートしている。

 一方、否定的な見解をツイッターに投稿した識者も多い。医師の高須克弥氏は「公務を辞任して育休に専念するか、育休を返上して公務に専念することを望みます」と言及。元・東京都知事の舛添要一氏は「中途半端」と切り捨て、「休むなら継続して完全に休まないとインパクトはない。この程度なら、皆、周りの協力も得て工夫している」と綴った。

 ネット上でもさまざまな意見が飛び交っている。

 肯定派からは「大臣の育休取得という事例が誕生することは、すごく意味があると思う」「公私のバランスを考えた上での判断だから問題ない」といった声がある。

 対して否定派からは、「夫婦そろってお金があるんだから、公務を蔑ろにせず家政婦を雇えば?」「トップとして部下に育休を与えていくことのほうが有意義」と厳しいコメントが目立つ。

 賛否両論を招いた小泉氏だが、相次いで報じられた醜聞もマイナスイメージにつながっている様子。

昨年12月26日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、2015年6月に小泉氏が“人妻の実業家”と不倫関係にあったと報道。「不倫ホテル代」を政治資金から支払っていたとも報じている。さらに、同日配信の「東スポWeb」に至っては、実業家との不倫に加えて復興庁の元職員やフリー女子アナウンサーとの“3股交際”疑惑を指摘。「醜聞に対する説明責任を果たすべき」と記した。

 過去の醜聞とはいえ、有権者からは「クリーンなイメージを押し出しながら国民を裏切っていたのは許せない」「大臣どころか政治家としての資格もない」と批判が噴出している。また、育休取得宣言がスキャンダル報道から間もないこともあり、「育休取得を名誉挽回に利用している印象」「スキャンダルを世間の目から遠ざけたい魂胆が見え見え」と冷ややかな視線を浴びせられている。

 何かと世間を騒がせている小泉氏。同氏の育休取得は、これからの日本にどのような影響をもたらすのだろうか。

(文=編集部)

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