芸能界に大激震をもたらした女優・沢尻エリカの逮捕劇。早くも“年内復帰”の可能性が持ち上がり、「いくらなんでも早すぎでは?」と困惑の声が広がっている。
昨年11月、自宅に合成麻薬「MDMA」を所持していたとして、麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された沢尻被告。その後、取り調べのなかで「10年以上前から違法薬物を使用していた」「これまでに大麻やLSD、コカインも使った」などと供述し、世間に衝撃を与えた。
人気女優だっただけに、キャストに名を連ねていたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が代役を立てて再撮影に追い込まれるなど、その影響は計り知れない。昨年12月に起訴され、保釈された後は、医療機関で治療に専念していることが伝えられていた。
1月30日に沢尻被告についてコメントを発表した所属事務所のエイベックス・マネジメントは、「医療機関において専門家の指導の下、更生にむけて治療などに励んでおります」と明言しており、処分については「今後の裁判の結果を踏まえて決定」と伝えていた。
そして、1月31日に東京地方裁判所で初公判が行われ、黒髪に黒のパンツスーツと白シャツで入廷した沢尻被告は、裁判官から職業を聞かれて「職業は無職です」と返答したことが報じられている。また、薬物の所持などを含めた起訴内容について「間違いありません」と認め、「家族にも辛い思いをさせた」「女優復帰は考えていません」と語ったという。
検察側は懲役1年6月を求刑しているが、初犯であることなどから執行猶予が濃厚という見方が多い。サンスポコム1月31日付記事では、弁護士法人・響の西川研一代表弁護士が「懲役1年~1年6月、執行猶予3年が妥当」と分析している。
沢尻被告の初公判の様子について、ネット上では「そりゃ復帰したいとは言えないでしょ」「供述通り10年以上も使用していたとなると、薬物依存から抜け出すのは想像以上に難しいのでは」「まずは社会復帰できるようにならないと」などといった声が上がっている。
一方で、同日配信のNEWSポストセブンでは、早くも“地上波復帰”の可能性に言及している。かつて覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた女優の酒井法子と比較しつつ、芸能関係者が「判決次第ですが、沢尻さんはすぐに罪を認めているし、事務所のバックアップもあるはずなので、酒井さんより早く地上波に復帰するとみられています」と証言。
年内復帰の可能性が浮上したことで、ネット上には
「NHKに大迷惑かけて、どのツラ下げて復帰できるのか」
「イメージ的にもうCM出演は無理だし、潔く引退したほうがいいのでは」
「さすがに芸能界は身内に甘すぎるでしょ」
「早めに仕事をさせて稼ぎたいという事務所の思惑が透けて見える」
という声が上がっている。
これまでも芸能人の逮捕・復帰については数多くの前例があり、『どんなときも。』などのヒット曲で知られる歌手・槇原敬之のケースもそのひとつだ。1999年に覚せい剤所持で逮捕・起訴された槇原だが、翌年にはアルバムをリリースして復帰。のちに、作詞・作曲を手がけたSMAPの楽曲『世界に一つだけの花』が大ヒットを記録したことで知られている。
薬物がらみではないものの、ファンに衝撃を与えたという意味では、2009年4月に公然わいせつの容疑で逮捕されたSMAP(当時)の草なぎ剛も同様だろう。草なぎの場合は翌月にバラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録、ならびに『笑っていいとも!』(同)への生出演で復帰。わずか1カ月での活動再開に、少なからず「早すぎる」という批判が巻き起こった。
槇原や草なぎの例を見ると、沢尻被告の年内復帰もあり得ないとは言い切れないのが芸能界のようだ。世間を騒がせた人気女優は、今後どのような道を歩むのだろうか。
(文=編集部)