サッカー元日本代表の本田圭佑が立ち上げたサッカークラブ「One Tokyo」。監督にタレント・武井壮が起用すると発表されたが、サッカーファンを中心に物議を醸している。
同クラブは「東京の中心に、世界へインパクトを与えられるサッカークラブを創りたい、そんなサッカークラブを皆んなと一緒に創りたい」という本田の思いから誕生。コンセプトとして“全員参加型クラブ経営”や“オープン型クラブ経営”といった内容を掲げており、オンラインサロンにて初代監督を決定する選挙が行われていた。
本田は2月13日、武井の監督就任をツイッターで報告。武井も本田のツイートを引用しつつ、「サッカー経験者ではありませんが、さまざまな能力を持ったメンバー達のサポートを活かしてチームにエネルギーと新たなビジョン、モチベーションを与えられる監督になりたいです」と宣言している。
一方、ネット上では武井の就任発表を受け、「フィジカルサポートならわかるけど、サッカー経験もないのに監督がまともに務まるの?」「サッカーの戦術・指導法にどれだけ精通しているのか疑問」といった声が続出。また、本田に対しても、「お遊び感覚ならやめてほしい。テレビ番組の企画じゃないんだから」「話題づくりを優先しているようにしか見えない」「若手にチャンスを与える立場としてもっと真剣に取り組むべき」などの辛辣なコメントが目立つ。
思わぬ批判を浴びることになった本田だが、サッカーファンからは“プレイヤー”としての動向を懸念する声もあがっている。本田といえば1月31日にブラジル1部リーグ・ボタフォゴへの加入を表明し、2月8日には現地で入団会見を開いたばかり。しかし、13日配信の「サッカーダイジェストWeb」によると、本田はまだボタフォゴとの正式契約を交わしていないという。また、ブラジルの滞在ビザ・労働ビザも未所持と前置きした上で、「ブラジルの法律に照らし合わせれば、彼はただの観光客」と厳しい言葉で伝えている。
判然としない状況に不信感を募らせる人は多く、「これで正式契約に至らなければ、とんだ茶番だと思う」「移籍をアピールするより自分の置かれている状況を説明するのが先じゃない?」「ビザが取得できなかったらどうするのかな。
本田は現役のサッカープレイヤーでありながら、さまざまな顔を持つ。カンボジア代表の実質的な監督として指揮を執り、多数のサッカースクールの運営にも携わる。また、オーストリア、カンボジア、ウガンダでプロサッカークラブも経営している。
そして新たにサッカークラブを立ち上げた。どのような結果を残すことになるのか、今後もその動向に多くの関心が集まりそうだ。
(文=編集部)