--この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は林賢一氏が、「いきなり!ステーキ」の量り売りに関する謎について迫ります。

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【ご回答いただいた企業】
(株)ペッパーフードサービス様

「いきなり!ステーキ」の増殖する勢いがすごい。

 一応説明しておくと、「いきなり!ステーキ」は立ち食いで気軽にステーキを食べることができるお店として人気を集めている。

 つい最近、東京・銀座店がオープンしたばかりのような気がするのだが、いつの間にか全国各地に展開しており、今では毎月のように新店舗がオープンしている状態である。

 各店舗によって若干メニューは違うが、全店舗共通のメニューはヒレステーキとリブロースステーキである。量り売りが同店の特徴で、ヒレステーキは1g当たり8円、リブロースステーキは1g当たり6円だ。

――グラム単位で食べられるサービスはとてもいい――そう思いながらメニューをよく見ると、こんな注意書きがある。

「※ヒレ肉は200gからのオーダーカットで承ります」

 う、うーん……ということは、200g×8円で、最低1600円になってしまうのか。つまり、「ちょっとステーキを食べたい」といった気分で100gや150g注文することはできないのだ。

 食べる量がどれだけであろうと、グラム当たりの値段を払うのだからいいではないか。そこには何かからくりがあるのだろうか?

●注文に当たって最低限の量が決められているワケ

 気になる。そこで、「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービス様に直接聞いてみた。

「ヒレステーキを200gからしか注文できないのは、なぜですか?」

担当者 肉の原価が結構高いのです。
それを、お客様に少しまとめてご注文いただくことによって、なんとか全体の売り上げをカバーしている仕組みになっています。お店の費用は光熱費や人件費などもあり、損益を考慮すると、このような仕組みになってしまうのです。

--リブロースの300gからというのも、原価を考えて最低グラム数が決まっているわけですね。

担当者 その通りでございます。

--女性から、「もっと少ない量で食べたい」という声はないのですか?

担当者 実際にお店に来られて、200gや300gという量にビックリされる方もいますが、一般的な脂がこってりしているステーキと違い、炭火で焼き上げて余計な脂を落としているので、意外とペロッとお召し上がりになるというケースが多いです。そういった部分でも、ご満足いただいています。

--それでも少ないグラムで食べたいときは、複数人でシェアしてもいいですか?

担当者 はい。例えば、2人で1つのステーキをご注文いただいても構いません。

--グラム単位で料金が決まるということですが、235gといった細かい注文も可能ですか?

担当者 はい。ただ、実際にはそこまで細かいと正確に切り分けられるかわかりませんが、大体目安をおっしゃっていただければ、それに応じてカットマンがお肉をお切りいたします。

--ありがとうございました。

 このように、「まとめてご注文いただくことによって、なんとか全体の売り上げをカバー」という回答であった。
200g以上というのは、あくまで店の都合ではないかという気がどうしても拭えないが、「ちょっと小腹がすいた時」でなく、「思いっきり空腹な時」に行って、指定グラム以上の肉を、疑問を抱かずに注文することにします。
(文=酒平民 林 賢一/ライター)

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