プラスチックの一種であるアクリル樹脂は"プラスチックの女王"と呼ばれていて、耐候性に優れるため屋外での使用にも適した素材。ガラスよりも透明度が高く、ターコイズブルーや蛍光色など色調によってはとくにすばらしい発色を誇ります。
が、建築家やデザイナーの間でアクリル樹脂の認知度が下がっている現状があり、このたび、アクリル素材のプロである老舗企業・新興プラスチックスが、素材が持つ可能性を世の中に発信すべく、家具ブランドを起ち上げたというわけ。
ファーストコレクションは、厚みのあるアクリルシート材から手加工で製造。磨きの技術を必要とするけれど、手加工することで透明感がより感じられます。また微妙な曲げも可能となるため、一般的な金型による機械生産ではつくることが難しい形状も実現。椅子の座面にちょっとした曲げをつくることで、座り心地が格段にアップするのです。
ちなみにセカンドコレクションは、高度な接着技術をいかしたプロダクトが登場するのだとか。見た目は透明でも、そこには熱い職人魂が込められています。
透明家具は部屋にポップでモダンな印象をあたえ、ほどよい抜け感を演出してくれます。販売は日本からスタートし、2017年以降はアジアを皮切りに世界展開を予定。
部屋の広さや天井高が欧米に比べて狭く低いアジアの住宅には、うってつけのインテリアと言えそうです。
問い合わせ:03-6433-5811(アンドロップ)
2017年春、都内にショールームをオープン予定