早いもので、2023年も後半戦に突入します。この半年で、数多くの商品・サービスの値段が上がりましたが、7月も値上げの波は収まる気配がありません。
今回は、2023年7月に値上げする商品・サービスをご紹介します。

■2023年7月に値上げする商品・サービス

〈小麦粉・パンなど〉

・日清製粉ウェルナ

7月1日(土)納品分より、家庭用製品の価格改定を行います。これにより、メーカー希望小売価格(税別)が小麦粉、ミックス、パン粉製品で約2~4%、乾麺、その他製品で約2~7%値上げとなります。

・ニップン

7月1日納品分より、家庭用製品の価格を改定します。この価格改定により、メーカー希望小売価格(税別)が家庭用小麦粉で約4~15%、家庭用ミックスで約3~6%、家庭用食品類で約24~26%値上げされます。

・昭和産業

7月1日納品分より、家庭用製品の価格改定を行います。
メーカー希望小売価格(税別)は、家庭用小麦粉で約3~6%、家庭用プレミックスで約2~6%、家庭用乾麺で約3~7%高くなります。

これにより、「天ぷら粉黄金」(450g)は341円から350円に、「おいしく焼ける魔法のお好み焼粉」(400g)は394円から407円に、「SHOWAホットケーキミックス」(200g×3)は460円から485円に値段が上がります(全て税別)。

・山崎製パン

7月1日出荷分から、一部の食パン、菓子パンの製品価格を改定し、出荷価格を平均7.0%値上げします。食パンの主な対象製品は、「ロイヤルブレッド」「超芳醇」「ダブルソフト」「ふんわり食パン」などで、改定率は平均7.6%です。

菓子パンの主な対象製品は、「高級つぶあん」「まるごとソーセージ」「ミニスナックゴールド」「カレーパン」「ルヴァンバターロール(6個入)」などで、改定率は平均6.8%です。

・フジパン

7月1日納品分より、食パン、食卓ロール、菓子パン、洋菓子・和菓子の製品価格を改定します。


「本仕込食パン」などは約7.7%、「ネオバターロール」「生ろぉる」などは約5.0~7.8%、「ピザパン」「黒コッペ」「スナックサンド」などは約3.8~11.0%、「おいしいたまご蒸しパン」などは約12.0%の値上げとなります。

・敷島製パン

7月1日納品分より、一部のパン・菓子類の標準卸価格を約2~8%値上げします。食パンは約5~7%、食卓ロールは約3~8%、菓子パンは約4~7%、和洋菓子は約2~6%の値上げとなります。

〈冷凍・レトルト食品〉

・ヱスビー食品

7月1日納品分より、家庭用製品と販売代理をしている海外ブランドの一部製品について、価格改定を行います。製品群と対象製品数、改定内容は以下の通りです(希望小売価格の価格改定率(加重平均))。

家庭用即席ルウ製品(67品目) 平均13.3%値上げ
家庭用レトルト製品(49品目) 平均10.2%値上げ
家庭用カレー関連製品(16品目) 平均11.1%値上げ
家庭用どんぶりの素製品(3品目) 平均19.6%値上げ
家庭用インスタント麺製品(EC専用品含む)(4品目) 平均9.4%値上げ
李錦記(38品目) 平均5.5%値上げ
FAUCHON 紅茶(6品) 平均15.3%値上げ
MAILLE(16品) 平均31.6%値上げ
ボンヌママン(業務用製品含む)(19品) 平均12.0%値上げ

・越後製菓

7月1日出荷分より、包装米飯製品・米製品の価格を約8~10%値上げします。
対象製品は、「越後のごはん」(200g)や「玄米ごはん」(150g)、「ふっくら赤飯」(160g)などです。

〈調味料〉

・ハウス食品

7月1日納品分より、家庭用香辛料製品349品の希望小売価格を、平均13.3%値上げします。対象製品カテゴリーは、ねりスパイス(わさび、しょうが、からし、にんにく等)、洋風スパイス(あらびきブラックペパー等)、シーズニング(香りソルト等)他です。

この値上げにより、「おろし生わさび」(43g)は125円から140円に、「香りソルト イタリアンハーブミックス」(53g)は330円から368円に価格が変わります(全て税別)。

〈飲料〉

・サントリー

7月1日出荷分より、国産ウイスキーの一部商品における生産者価格について、価格改定を行います。対象ブランドは、「角瓶」「オールド」「スペシャルリザーブ」「ローヤル」の計4ブランド11品目です。


これにより、「サントリーウイスキー角瓶」(700ml瓶)は1,590円から1,910円に値上がりします(価格改定率20%)。また、「サントリーウイスキー スペシャルリザーブ」(700ml瓶)は2,580円から3,000円に値上がりします(価格改定率16%)(全て税別)。

〈飲食〉

・リンガーハット

7月5日(水)より、商品の価格改定を行います。「長崎ちゃんぽん」は標準価格が690円から720円に、地域別価格(東京23区・北海道・沖縄)は740円から750円に、「長崎皿うどん」は標準価格が730円から760円に、地域別価格は780円から800円に価格が上がります。

なお、「野菜たっぷりちゃんぽん」「野菜たっぷり皿うどん」「彩りちゃんぽん」「彩り皿うどん」は新たに地域別価格を設定し、標準価格は据え置きとなります。

・マクドナルド

7月19日(水)より、都心部に立地する185店舗で価格設定を見直します。
「ハンバーガー」は220円から240円に、「てりやきマックバーガー」は450円から490円に、「マックフライポテトⓇ」のMサイズは420円から430円に、「チキンマックナゲットⓇ5ピース」は300円から320円に値上げします(デリバリー価格)。

〈日用品・サービス〉

日本経済新聞

7月1日から、日本経済新聞「朝夕刊セット版」の月ぎめ購読料を4,900円から5,500円(消費税込み)に改定します。また、「朝刊のみ」は4,000円から4,800円に改定します。

・ユナイテッド・シネマ

7月14日(金)上映分より、全国のユナイテッド・シネマ/シネプレックス41劇場にて、鑑賞料金の一部を改定します。これにより、一般料金は1,900円から2,000円に、シニア(60歳以上のお客様)は1,200円から1,300円に値上げします。

〈通信〉

・NTTドコモ

7月1日より、ドコモショップ、量販店、一般販売店における各種手続きの事務手数料を改定します。
これにより、新規契約や契約変更は3,300円から3,850円に、機種変更や名義変更、電話番号の変更は2,200円から3,850円に値上げとなります。

■多方面で値上げが行われる7月

7月は、食品や飲料のほか、新聞購読料や映画鑑賞料金、ドコモ事務手数料など、サービスの値上げも目立ちました。また、輸入小麦の政府売渡価格が4月1日に引き上げられ、原材料費なども上昇していることから、小麦やパンの値上げも多くなっています。

今後もしばらく続くとみられる値上げ。2023年後半も、節約や家計管理など、お金の使い方をより一層考えさせられる日々となりそうです。

武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら