フィリピンには世界最大級という大型ショッピングモール「SMモール」が各都市に必ずあります。今回訪問したマニラにも繁華街を中心にいくつものSMモールが存在します。
そのSMモールには「axcs(エーエックスシーエス)」という、ライフスタイルとテック製品を扱うプライベートブランドの製品が販売されています。手ごろな価格で買える生活用品に加え、Buetoothスピーカーやスマートウォッチなどテクノロジー製品の品ぞろえも豊富なので紹介しましょう。

まずはテクノロジー製品。ヘッドホンはどことなく大手メーカーのデザインに似ていますが、価格は5,000円以下とかなり安く、品質も価格相応といった感じです。とはいえ手軽に音楽を聴きたい、安っぽい見た目のヘッドホンは使いたくない、なんて人にはよさそう。フィリピンの平均所得や物価を考えると、本当の高級なブランド品やメーカー品に手が出せる層は多くありません。
ダイソーで最近売られている100円よりも高い「高価格帯」の製品にあるようなアイテムでしょう。

サウンド関連ではBluetoothスピーカーも小型のモデルを中心に複数の製品を販売しています。自宅に置いて本格的な音楽を楽しむようなものではなく、机の上に乗せてスマートフォンからの音楽を気軽に大きな音量で聞く、そんな用途に向いています。

スマートウォッチも機能は活動量程度ですが、数千円という価格で健康管理がある程度できるなら十分でしょうね。製品バリエーションはいくつかあり、カメラ内蔵のモデルもありました。これらの格安スマートウォッチは現在普通の腕時計で満足している人の乗り換えをターゲットにしているので、性能よりも価格が重視されます。


スマートウォッチもどきの格安腕時計も販売されています。こちらは親御さんと一緒にモールに来ていた中学生くらいの子供がねだって買ってもらっていました。腕時計は欲しいけど、せっかくならスマートウォッチのような見た目がいい、っていう子供も多いのでしょう。価格は1,000円台だったと思いますがパッケージもかわいらしく、やはりこちらも安っぽさはあまり感じさせません。

さて、暑いに夏に必須のものと言えばかばんに入れて持ち運べるポータブルファンや、デスク周りを涼しくしてくれる小型扇風機でしょう。axcsは小型扇風機のラインナップも充実していて、充電式、クリップ式などの製品を出しています。
扇風機本体のネットの色と羽の色を変えた遊び心を加えた製品もります。自分もホテルの部屋用に1台買ってしまいました。

フィリピンならではと思える製品が水筒です。といっても日本でよく見られるステンレス製の小型のものではなく、透明プラスチックの大容量のもの。1リットルや2リットルなどかなりの量の入る透明な水筒をaxcsは手がけているのです。ストローもついているのでこのまま持ち運んで直接飲料を飲むようにできています。
さすがに手持ちするには重いので、自動車で移動する人や、オフィス内で移動できないような職種の人向けの製品でしょう。

外を歩くことの多い人には革風のボトル&スマホポーチがあります。ストラップで肩からかけるシンプルな構造で、前のポケットにはスマートフォンが、後ろの部分には500ml程度のボトルが入ります。飲料とスマートフォンをファッショナブルに持ち歩きたい人にうってつけのアイテムでしょう。

生活雑貨の中にも涼しげなものを見つけました。ビニール製のポーチですが、クリアな素材にピンクや青、イエローなどのカラーリングがされていて、中身が透けて見えます。
何を入れたか一目瞭然な上に、透明なバッグなどにこのポーチを放り込んでおけば目立つことまちがいなし。全部で6色あるので用途別に使い分けることもできます。

ポーチやミニバッグは他にも種類は多く、axcsがテクノロジー製品を出しているブランドとは思えないほど。円形のポーチは小物や小さな化粧品を入れるのにちょうどよさそう。ストラップをつかってぶら下げて持ち運んだり、ベルトホルダーがあるので腰につけることもできます。

この他にもショルダーベルトで肩からかけて持ち運べる傘は、にわか雨の多い夏のマニラにはうってつけの商品でしょう。
実際にマニラ滞在中、いきなり大雨が降ってしまい買い物先のモールから動けなくなったことが何度かありました。折り畳み傘もいいですが、雨の予報がわかっていればこのような大型の傘のほうが東南アジアのスコールクラスの雨には有効です。

axcsの製品は楽しさと使いやすさを兼ね揃えたものばかり。また地元フィリピンならではの便利な機能を持った製品が多く、現地滞在中にも役に立つものが多数売られています。フィリンピン旅行に行く機会があれば、ぜひSMモールに立ち寄ってみてください。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら