ミュージカル『キャメロット』の制作発表会見が29日に都内で行われ、主演を務める坂本昌行桐山照史(ジャニーズWEST)、唯月ふうか、入野自由今井清隆、演出の宮田慶子氏、松竹・山根成之取締役副社長 演劇本部長が登壇した。

同作はアーサー王伝説を描いたT.H.ホワイト氏の『永遠の王』を原作とし、『マイ・フェア・レディ』の名コンビであるアメリカの脚本家アラン・ジェイ・ラーナー氏と作曲家フレデリック・ロウ氏によって書かれた名作ミュージカル。


日本初上演となる今回、主演のアーサー王を演じるのは今年2度目の読売演劇大賞優秀男優賞(第24回・第30回)を受賞し、確かな演技力と歌唱力で活躍する坂本昌行。円卓の騎士ランスロットには、テレビドラマやバラエティ番組をはじめ、舞台の経験も著しい桐山照史(ジャニーズWEST)、アーサー王の妻グィネヴィアには、舞台を中心に話題作への出演が続き、女優として活躍の場を広げる唯月ふうか、アーサー王の隠し子で謀反を起こすモルドレッドには、声優はもとより、ミュージカル界でも存在感を示す入野自由、そして、キャメロットに流れ着いた辺境の騎士ペリノアには、劇団四季退団後もミュージカル俳優としてその風格ある演技と歌声で魅了し続ける今井清隆と多彩な実力派キャストが揃った。

坂本昌行、唯月ふうかの独特な表現に「天に召されているんじゃ…」


今作でアーサー王を演じる坂本は「いろいろと舞台・ミュージカルをやらせていただきましたが、王というのは初めて。実際のコスチュームを着てると、なかなか動けない状態で王って大変なんだなと」と苦労を明かす。

日本初上演となる同作への出演についても「今回、この作品をやらせていただこうと思ったのは、(台本を)ぱっと開いたときに演出・宮田慶子と書かれてあって、それでもう決めました」と宮田氏との再タッグが決め手となったことを明かした。宮田氏も「前回はほとんどセリフがなく、ずっとただひたすら周りを見守っているお芝居でお願いしていたので、今回はもうジタバタしていただいて、悩み狂う姿をたっぷり見せていただこうと思います」と期待を寄せていた。


また、入野と今井が坂本の印象について「王の風格やカリスマ性がある方」(入野)、「感じのいいやつ」(今井)とそれぞれ答える中、唯月は「周りから光が発光している、キラキラしている方」と独特な表現。これを聞いた坂本は「死んでるんじゃ……天に召されているんじゃないですよね?」と返し、笑いを誘っていた。

最後に坂本は「1960年代で初演を迎えて作品で今回が日本初演。初演を任されたということは、自分たちに大きなものを課されたと思っております。このアーサー王伝説を大成功させて、我々も大きな伝説を作っていきたいと思います」と力強く意気込んだ。