俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が共演する映画『正欲』(11月10日公開)の新場面写真が5日、公開された。

監督・岸善幸氏、脚本・港岳彦氏で、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウ氏による小説『正欲』を映画化。
家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーで、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、2022年9月から10月に掛け撮影を行った。

このたび、稲垣、新垣、磯村、佐藤、東野ら主要キャストたちのワンシーンを切り取った場面写真が公開された。

稲垣が演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と 3 人で暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とは度々衝突している。この度解禁された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井の姿が。彼の視線の先にいるのは一体─―?

新垣が演じるのは、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)。
実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。磯村が演じるのは、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)。新たに登場した場面写真では、夏月と佳道が、無言で前後に並びバスに揺られる姿が写し出されている。

佐藤が演じるのは、ダンスサークルで活動し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)。東野は、そんな大也と同じ大学に通い、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画し、彼が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じている。絶妙な距離感のふたりの間に、一体何が起きたのか?

それぞれに人生を歩んできた5人。
少しずつ、彼らの関係は交差していく。誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい、とつながり合うことを希求する彼らのストーリーは、どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。

また、映画『正欲』の前売り特典付きムビチケが、9月15日より発売されることが決定。ムビチケカードは、稲垣演じる寺井と新垣演じる夏月が交錯するかのようなデザインに。さらに、ムビチケの前売り特典として「クリアしおり」が決定。主要キャラクターたちの印象的な表情を切り取ったしおりに仕上がっている。


(c) 2021 朝井リョウ/新潮社 (c) 2023「正欲」製作委員会