映画『キリエのうた』(10月13日公開)のプレミアムライブイベントが都内で行われ、主演を務めるアイナ・ジ・エンドをはじめ、松村北斗広瀬すず村上虹郎、粗品、石井竜也が登壇した。

同作は岩井俊二監督の最新作。
時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ)、 潮見夏彦(松村)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。
○■アイナ・ジ・エンド、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了

今回のイベントでは、アイナ・ジ・エンドがスポットライトの中、作品で演じたアーティスト・Kyrieとして登場し、劇中歌「名前のない街」「燃え尽きる月」を歌唱。ステージを縦横無尽に歩き回り、力強いパフォーマンスで観客を魅了する。さらに松村と村上がギター、粗品がキーボードの生演奏で加わり、この日のために練習を重ねた「ずるいよな」を披露した。

トークパートでは、アイナが「とっても緊張しちゃっていたんですが、今日来て下さった人々が目を逸らさずに見てくれて、それだけで幸せです」と挨拶する。
そこから2011年と2023年を舞台にした同作にちなみ、「13年前の自分に言いたいことは?」というテーマに。MCから「そのとき何歳でした?」と聞かれたアイナは「私、年齢秘密でやっている……(笑)。もうバレているんですけど……」と返し、集まったファンの笑いを誘った。改めて幼少期を振り返ったアイナは「4歳からダンスをやっていて。スクールバッグには教科書とか1冊も入っていなくて、レッスン着ばっかり入ってました」と当時を回顧していた。

その後、アイナは村上と粗品、キリエバンドを従えて同作の主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」をパフォーマンス。
青いサイリウムで埋め尽くされた客席を前に圧巻の歌唱力で会場を盛り上げた。全4曲の歌唱を終えたアイナは「岩井俊二さんの世界に皆さんで飛び込んでから、もう1年以上経ったんですけど、やっと歌とか聞いてもらえて……」と話しながら瞳を潤ませる。「正直何もわからない自分が飛び込んだことが不安でたまらなかった」と涙ながらに心のうちを明かし、「すごい感慨深い日になりました。今日は時間をもらって嬉しかったです」と、メッセージを送り、イベントを締めくくった。