WEST.の神山智洋が主演を務めるWOWOWのドラマW-30『白暮のクロニクル』の放送・配信スタートが2024年3月に決定し、メインキャストも発表された。

2024年4月にはデビュー10周年を迎えるWEST.の神山智洋が、自身初の単独主演作品且つ、初のWOWOW作品の主演に挑む『白暮のクロニクル』。
原作は『機動警察パトレイバー』など数々の人気作品を生み出している漫画家ゆうきまさみの同名漫画で、2013~2017年まで週刊スピリッツで連載され、"吸血鬼(オキナガ)×公務員"という今まで描かれなかった異色のコンビが難解な事件に挑むという斬新な設定が人気を博した。

神山が演じるのは不老不死の体質を持つ「オキナガ」で、見た目が18歳、実年齢は88歳の雪村魁(ゆきむらかい)。オキナガ絡みの殺人事件の捜査に協力する傍ら、60年間にわたり、未年(ひつじどし)のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称「羊殺し」にかつての恋人を殺されており、犯人を突き⽌めて復讐を果たすことを目的としている。オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称"夜衛管(やえいかん)"への異動を通告され、魁との連絡係を命じられる新米職員の伏木(ふせぎ)あかり役には松井愛莉。魁とあかりがバディとなり、衝突を繰り返しながらも事件解決に向けて協⼒し合い奔走していく。

今回発表されたのは、神山演じる主人公・雪村魁と、松井演じる魁のバディ・伏木あかりを取り巻く個性豊かなキャラクターたち。
"夜衛管"の責任者で、厚生労働省の参事官でもある竹之内唯一(たけのうちただひと)役に竹財輝之助。1600年ほど国に仕えてきたオキナガで、瀕死の状態で出会った魁に自身の血を分け与え、オキナガにした張本人だ。オキナガに対して偏見を持っている刑事・唐沢役には高橋努。オキナガである魁を敵視しており、捜査の度に衝突を繰り返している。魁が暮らす私設図書館「按察使文庫」(あぜちぶんこ)の執事で、公私共に魁を支える実藤寿一郎(さねとうじゅいちろう)役に大林隆介。

また、私設図書館「按察使文庫」の主で、150年程生きている「オキナガ」、按察使薫子(あぜちかおるこ)役に伊藤歩。
実藤と薫子の2人は愛情深く、そして時には心配しながらも、家族同然のように魁を見守っている。あかりの"夜衛管"での上司で教育係の久保園幹也(くぼぞのみきや)役に光石研。竹之内とは入省以来親交のある間柄だ。

あせて待望の予告映像も完成。「その子が新しい連絡係?」と魁とあかりの按察使文庫での初対面シーンから、「羊殺しって⼀体何なんですか?」というあかりの問いかけに対して「この手でぶっ殺す!」とただならぬ憎しみの感情を爆発させる魁。さらに魁がオキナガになったきっかけである竹之内に血分けされる様子から唐沢に投げ飛ばされるシーンも。
そして「俺、88だから!」とあかりに言い放つ衝撃的な幕切れの映像に仕上がっている。

【編集部MEMO】

大林隆介は、アニメ『機動警察パトレイバー』で人気キャラクターである後藤喜一の声優を長年務めており、縁のあるキャスティングが実現した。

【竹財輝之助 コメント】
ゆうきまさみ先生の作品に出演できると聞き大変光栄でした。 竹之内を演じるとなり嬉しい反面自分にできるのかと葛藤しました。 おそらく1600年近く国に仕えながら生きていた人物なので彼の気持ちを推し量ろうとすると…。しかし、こんな人生経験豊富な役はないと思い楽しみました。
1600年分の様々な感情を込めて演じましたのでぜひ注目していただければと思います。

【大林隆介 コメント】
ゆうきまさみ先生原作のアニメ化と実写化両作品に出演させていただけるこの身の幸せ。しかもゆうき先生原作初めての実写化だとか。 不思議なえにしを感じます。この歳の今しか表現できない1カットをと、スタッフ共演の皆様の溢れんばかりの才能と実力に恋慕渇仰(れんぼかつごう)し助けられながら…。どうぞ映像の醍醐味をお楽しみ下さい。


【伊藤歩 コメント】
不死の存在である<オキナガ>按察使薫子役を演じさせていただきました。薫子が出てくるシーンは殺人事件を追う緊迫したシーンとは対象的に、肩の力を抜いてふっと笑える様なシーンが多く、彼女なりに魁を支える姿が物語のアクセントになっていると思います。可愛いメイクと素敵な着物をたくさん着させていただいたので、そこにも注目して観ていただけたらうれしいです。

【高橋努 コメント】
長命者(オキナガ)という存在が居る世界のフィクション。世の中は「歳上を敬う」事を通常にしているが、この物語は長命者を差別的に捉えているところがある。プロデューサー・監督陣と顔合わせ時に「このフィクションを現代の世の中の色んな差別に置き換えることが出来れば」という話を聞いて、凄まじく腑に落ちた。
この物語は愛の物語であり、愛のクロニクルだと思う。刑事である唐沢がその一端を担えればと考え、撮影に挑みました。

【光石研 コメント】
高江洲プロデューサーから声を掛けていただき、送られてきた台本は 『熱く、濃く、深い』ものでした。そして現場は若く、エネルギッシュで、 精励恪勤(せいれいかっきん)なスタッフ・キャストが待ち受けていました。1カット1カット、惜しみなくアイデアを出し合い滑走する。しっかり掴まってないと、振り落とされそうでした(笑) 。ホラーでSFでファンタジーで…。いやいや、ジャンルなんて吹っ飛ばし、 とにかく現場の熱量を感じて頂ける作品です!