映画『笑いのカイブツ』(1月5日公開)の公開記念トークイベントが30日に都内で行われ、お笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるまと松井ケムリ、滝本憲吾監督が登壇した。

同作は“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの類まれな半生を描いた同名私小説の実写化作。
15歳から6年もの間、一心不乱に大喜利番組に投稿し続けたツチヤ(岡山天音)は、念願かなってお笑い劇場の作家見習いになる。しかし、純粋に笑いだけを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けてしまう。その後、ラジオ番組への投稿が注目を集め“伝説のハガキ職人”となったツチヤは、尊敬する芸人から声をかけられ大阪から上京。必死に馴染もうとするが。もがきながらも「笑い」に人生を捧げる不器用すぎるツチヤと、その熱量に突き動かされていく人たちの姿を描く。

『M-1』王者 令和ロマン、『笑いのカイブツ』トークイベントに登場!


令和ロマンは、今作で仲野太賀と板橋駿谷が演じた劇中のお笑いコンビ・ベーコンズの漫才指導を担当。
昨年末に開催された「M-1グランプリ 2023」で第19代王者に輝いた令和ロマンだが、撮影は2022年の秋に行われ、キャスティングについても偶然だったという。松井が「吉本が僕らを適当に選んだだけ(笑)」と明かすと、高比良は「僕たちを見出したみたいにニュースになってましたけど、完全に偶然。ただ単に2022年に撮っただけです。本当に良かったですね、僕らが優勝して! マジラッキー!」と話し、笑いを誘った。

仲野・板橋へどのように漫才指導したかと聞かれると、高比良は「(ツチヤさんが書かれた)台本を何パターンかいただいて、僕らがやるならどうする? と監督に言っていただいた。オリジナルを足しちゃうと違うと思ったので『ここは言わないですね』とか『セリフがかぶってます』とかちょっとずつ変えて」と振り返る。


練習では高比良×仲野、松井×板橋とコンビをシャッフルしたこともあったそうで、高比良は「めっちゃ楽しかった! 本当にケムリ先生の7倍くらいツッコミがうまくて……」とこぼす。これに松井は「そんなことない! そんなことない! じゃあお前太賀さんとM-1出たらいいだろ!」と返し、会場を盛り上げた。