ダイソンは4月9日、AR技術を使って掃除した場所をリアルタイムで可視化するARツール「Dyson CleanTrace」(ダイソン クリーントレース)を発表した。2024年6月以降に各国で順次提供する予定。


Dyson CleanTraceは、ARを活用して掃除をより確実に行うためのツール。コードレスクリーナー「Dyson Gen5detect」(SV23)で使用することで、掃除をした場所としていない場所を色分けし、掃除できてない部分を把握できる。

ダイソンによる掃除行動に関する調査によると、ユーザーは習慣的に掃除に費やす時間を多く見積もり、どれだけ徹底的に家を掃除できているかを過小評価していることが判明。掃除機をかける際、自分では気づかないうちに掃除場所を見逃したり、同じ場所を何度も掃除していたりなど、時間を無駄にしていることも多いという。Dyson CleanTraceは、この問題を解決するためにロボット掃除機Dyson 360 Vis Navの掃除方法からヒントを得て開発された。

技術的には、スマートフォンのLiDAR技術で部屋のマップを作成し、ARを使って掃除の経路を重ね合わせる。
掃除が終わったらスマートフォンで部屋をスキャンし、掃除していない場所を確認する。さらに、Dyson Gen5detectに搭載されているセンサーでごみの粒子の量と大きさをカウントし、掃除の結果を数値で確認。より計画的な掃除をサポートしてくれる。