俳優の中須翔真が、7日に都内で行われた映画『かくしごと』(6月7日公開)の完成披露舞台挨拶に杏、佐津川愛美、安藤政信、奥田瑛二、関根光才監督とともに登壇した。

同作は、北國浩二氏による小説『嘘』(※嘘は正字)の映画化作で、1つの“嘘”をきっかけに、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていくヒューマン・ミステリー。
監督は『生きてるだけで、愛。』(18)で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエイター・関根光才が務める。

長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子(杏)は、ある日、事故で記憶を失った少年(中須)を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始め、疑似親子はやがて本物の親子のようになっていくが、幸せは長くは続かなかった。

奥田瑛二、中須翔真と距離を縮めたきっかけはグミ「すっごくいい子」


主人公・千紗子(杏)と一緒に暮らすことになる少年を演じた中須は、冒頭から「きょうは雨の中来ていただき、ありがとうございます」と大人顔負けの挨拶で、会場を驚かせる。奥田も「しっかりしてるなぁ~」と感心していた。


撮影中のエピソードについて聞かれると、「撮影場所が山奥でコンビニやスーパーがなかったんですが、杏さんに色々差し入れをしてもらってすごく助かりました!」と回答。杏も「我々は東京の家に帰ることができていたんですが、(中須くんは)関西から来ていて、お母さんとホテルに泊まっていたので……」と振り返る。

MCから「どんな差し入れがあったんですか?」と聞かれると、中須は「いちばん(記憶に)残っているのは、お酒ですね」と回答し、会場をざわつかせる。「お母さんに! 飲んでないです!」と慌てる中須を見た杏は、「お母さんにね! 現場に来ていると買っちゃいけないとか思われるかと思って、おつまみとお酒を…… それ以外にもお菓子とかいっぱい渡したよね~?」とすかさずフォローし、笑いを誘っていた。

また、中須との共演シーンが多かったという奥田は「素直ですっごくいい子」と印象を話し、「役が役なので、あまり人と話したくないなと思っていたんですが、やっぱり彼(中須)には声をかけたくなってしまった」と振り返る。撮影中には中須からグミをもらったそうで「そのグミをきっかけに和気あいあいと。
もらったけど何もあげてないな……ごめんな(笑)」と仲睦まじい姿を見せていた。