○仕事を何度も辞めたいと思うも「絶対に辞めない」と決めて走り続けてきた
5月3日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「Rakuten GirlsAward 2024 SPRING/SUMMER」にシークレットゲストとして出演。「何度立っても緊張した」と話すガルアワのランウェイ後、マイナビニュースの個別取材に応じた。偶然にも、国立代々木競技場第一体育館は辻がモーニング娘。の卒業コンサートを行った場所。ここで、20年間を振り返ってもらった。
「この20年は本当に休みがなかった。いや、きっともっとですね、デビュー当時を含めたら20年以上。
さまざまなことがあった20年だが、振り返ってみると「あっという間だった」。しかし、永遠に感じた時期もあったという。
「一番長く感じたのは、長女を出産したとき。出産してから2年くらい仕事を休んでいた時期あったのですが、その時が人生の中で長く感じました。育児が初めての経験だったし、仕事するのとは全く違うので1人でがむしゃらに取り組んでいたんですけど、その2年はすっごい長く感じました」
長女を出産後、長男、次男、三男も誕生。4児のママとなる。
「何度も辞めたいと思ったし、もう抜け出したいとも考えました。でもそれを乗り越えて頑張ってきたからこそ、今がある。だからもう少し頑張ろう、諦めないでやろうと自分に言い聞かせてここまできた気がします。『辞めたいと思っても辞めない』のは一貫していたかな」と胸を張る。
長女を出産後、仕事復帰と同じ頃に始めたブログもやめずに続けている。「ブログもそうだし、YouTubeもそうですが、SNSはやっていて楽しいだけではなく大変なことがたくさん。むしろ大変なことのほうがいっぱい。やめよう、やめたい、もう嫌だと何度も思ったけど、やめないで頑張ってきたからこそやりがいも感じています。やめないからこそ感じられた楽しいこともあるので、本当にやめないでよかったと心から思っています」
○YouTubeを始めファン層拡大「小学生や幼稚園生から声をかけられることも」
2019年に開設したYouTubeチャンネルは、「10代や20代と若い世代に自分のことを知ってほしい」という思いがきっかけだった。「私のこと知っている人はモーニング娘。時代を知っている同世代や、ちょっと上の世代がメイン。
「YouTubeを始めて、ファン層に変化が出てきました。最近では小学生や幼稚園生から声をかけられることもあって『あっYouTuberだ!』って(笑)。最初はちょっと複雑だったけど、そもそも知ってもらいたくて始めたYouTubeなので、そこは素直にうれしい。私のことを知ってくれていることが何よりうれしいので、やりがいにつながっています」と声を弾ませる。
自身の“やる気スイッチ”は「大家族の番組やYouTubeを見ること」。「決まって見る家族がいるわけではなく、大家族が映っているものならなんでも。大家族を見ると『私なんてまだまだ』って思えて頑張れるんですよ。だから自分が疲れたり、まいってしまった時は大家族の番組とかを見ますね」。参考にすることはあれど、「“こういう風になりたい”ではないんです。
■辻希美
1987年6月17日生まれ、東京都出身。2000年、12歳のときモーニング娘。のメンバーとしてデビューする。モーニング娘。の派生ユニット「ミニモニ。」や加護亜依とのデュオ「W(ダブルユー)」としても人気を集める。04年にグループから卒業する。07年、俳優・杉浦太陽と結婚、第1子を出産。10年に第2子、13年に第3子、18年に第4子が誕生。ママタレントとして子育て世代から支持を集め、YouTubeでも活躍中。