同作はつげ義春氏の短編を日本×台湾共同制作で実写化した映画で、片山慎三が監督を務めている。
○映画『雨の中の慾情』ティザービジュアル・特報映像公開
公開された2種のティザービジュアルは大きく異なった雰囲気を纏っており、ビジュアルAは義男(成田)だけが虚ろな表情で正面を見つめ、森田演じる伊守、中村演じる福子のおぼろげな表情が切り取られている。ビジュアルBは、タイトル通り雨の中に佇む2人の男女が描かれ、降りしきる豪雨の音が響いてきそうな臨場感を見せている。
主演の成田が演じるのは、貧しい北町に住む売れない漫画家・義男。自称小説家の伊守(森田)とともに、引っ越しの手伝いに駆り出された先で福子(中村映里子)に出会う。離婚したばかりで、艶めかしい魅力をたたえた福子を一目見た瞬間、取り憑かれたかのように心を奪われた義男は、一心不乱に福子の美しい肢体を描きあげる。
福子は「触るんじゃなくて描くんですね」と義男に告げ、伊守は義男の秘めた想いを静かに暴く。義男は「大体手に入らないんだよ、欲しいものは」と、天を仰ぎ見、出会ってしまった2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛が交わる先には、常識を越えた数奇なラブストーリーの世界が広がるという。
本作は2023年3月に劇中のほとんどのシーンを台湾にて撮影。昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市にてオールロケを敢行した。撮影監督:池田直矢(「ガンニバル」『さがす』『エゴイスト』『死刑にいたる病』)、人物造形&衣裳デザイン:柘植伊佐夫(『岸辺露伴は動かない』『翔んで埼玉』シリーズ)、音響:井上奈津子(『ゴジラ-1.0』)、美術・質感師(エイジング):陳新發(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)ら、日本&台湾の一流スタッフが各々の才を持ち寄り、片山監督のもとで映像世界を構築した。
【編集部MEMO】
『雨の中の慾情』ストーリー
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田凌)。
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