東京ディズニーランド開園当初から親しまれてきた人気アトラクション「スペース・マウンテン」が2027年の新規オープンに向けて、今日31日のパーク閉園をもってクローズする。最終日のこの日、多くの「スペース・マウンテン」ファンが現在のアトラクションを楽しむためにパークを訪れている。
2007年のリニューアル当時に内装デザインを担当した西尾智憲氏は、ゲストに感謝するとともにアトラクションへの思いを語った。

「スペース・マウンテン」は、宇宙空間をハイスピードで駆け抜けるスリリングなジェットコースタータイプの屋内型アトラクション。1983年の東京ディズニーランド開業と同時に登場し、2006年10月から約半年間のリニューアル期間を経て、2007年4月に現在の姿となった。

7月31日のパーク閉園をもってクローズし、2027年に新たな「スペース・マウンテン」が開業予定。「スペース・マウンテン」を全く新しく建設し直し、あわせてその周辺環境を一新し、トゥモローランドを象徴する広場を開発する。投資額は約560億円予定。

この日は現在の「スペース・マウンテン」を最後に楽しもうと、多くのゲストが来園。アトラクション周辺では、キャストが感謝の気持ちを込めてゲストを迎え、記念撮影などに応じた。

2007年のリニューアル当時に内装デザインを担当した設計建設部 デザインサービスグループの西尾智憲氏は「個人的にはすごく思い出の詰まったスペース・マウンテンなので、寂しい気持ちもあるんですけど、今日この日までこんなに多くの方々に来ていただいて、とても感謝しています。スペース・マウンテンは東京ディズニーランド、そして世界のディズニーリゾートの中でも象徴するアトラクションだなというのを思い知らされました」としみじみ。どのように最終日を楽しんでもらいたいか尋ねると「前に写真を撮った場所で同じ写真を撮って、あの時どうだったかな? なんて、思いを馳せて楽しんでもらえるといいんじゃないかなと思います」と答えた。

東京ディズニーランドを代表する人気アトラクションとして40年以上愛されてきた「スペース・マウンテン」。
西尾氏は「これまで多くのゲストの方に夢と希望を与え続けてこられたのではないか。体験時間は数分で短いですが、そこで生み出された思い出はゲストの心に残っていくのではないかなと思っています」と述べ、2027年に開業する新規「スペース・マウンテン」について「ゲストの方にとってどんな違う感動や思い出になるのか、私自身もすごく楽しみで待ち遠しい気持ちです」と期待感を口にしていた。

新しい「スペース・マウンテン」、は現在のジェットコースタータイプの屋内型アトラクションという形態を引き継ぎながらも、新たな性能や特殊効果が加わることで、今まで以上にスリルと興奮に満ちた宇宙旅行が楽しめる。また、トゥモローランドの広場は、宇宙と地球が結び付き、人類と自然が調和した未来が表現される。夜間には、光や音の演出も加わるという。
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