俳優のオダギリジョーが監督、脚本、演出、編集を務め、出演もしている映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の舞台挨拶付き特別上映会が実施され、オダギリと池松壮亮、深津絵里が登壇した。
『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』は、2021年に俳優のオダギリジョーが脚本、演出、編集を務めNHKで放送されたテレビドラマ。
オダギリ監督のもとに結集したのは、ドラマ版から引き続き主演を務める俳優の池松壮亮、共演に麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、鈴木慶一、永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、宇野祥平、香椎由宇。そして新メンバーとして吉岡里帆、鹿賀丈史、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、平井まさあき(男性ブランコ)、8年ぶりの映画作品となる深津絵里が加わっている。
9月3日、TOHO シネマズ新宿にて舞台挨拶付き特別上映会が行われ、オダギリ、池松、深津が登壇した。
池松は「先月の先行試写会に続いて2度目の舞台挨拶。今日来てくださった方々は身内のように感じます」と感謝の言葉を表し、深津は「平日にも関わらずこんなにたくさん来てくださってうれしい。皆さんと楽しい時間を過ごせたらいいなと思っております」と挨拶。オダギリ監督は「今日は線状降水帯の予報もあったので、舞台挨拶だけ見て帰っていただいても結構ですし、せっかくなら最後まで見ていただいても結構です(笑)」とユーモアを交えて場を和ませた。
池松と深津は意外なことに本作が初共演。池松は「とても感動しました。色々なものを超越していらっしゃるというか、神々しくて、でもその奥に生活が見えてリアリティがある。これまで沢山の現場を確固たるプロ意識を持って通過されてきたんだと分かるし、優しくて親切で、オダギリさんにもそういうところがあって、お二人の間にいると清められて"カムカム"しています」と初共演に感激の様子。
オダギリ監督はそんな二人に対して「同業者として信頼が出来て尊敬している人たちなので、特にこのお二人には現場で何を言う事もなく、一番演出する必要のないお二人です」と信頼を寄せて「特に深津さんは冒頭から凄い。それを映画館で観て驚いていただきたい」と予告。これに池松も「はい、お約束します」と太鼓判を押すと、深津は「そんな期待値を上げられると不安になります!」と照れながら「でもオダギリ監督がOKを出してくれたものですから、その言葉は信じたいです」と恐縮していた。
一方、オダギリ監督について池松は「俳優として監督としても、いつお会いしても情熱的でいつも面白い事を考えている方。それが監督になるとなお誠実でストイックで親切。つまり最高の監督です!」とリスペクト。深津も「こちらが申し訳なくなるくらい大事に丁寧に接してくださいました。私にとっては絶対的に信じられる最高の監督です」と賛辞を送り、オダギリ監督を 「いやー、もうね……ありがとうございます!」と照れさせる。
のち、オダギリ監督は一旦、舞台を降壇。引き続き、舞台上では池松と深津が印象的なシーンについて語った。池松は「ほぼ全部"本当にやるの?"と思うシーンばかり。でも監督の信念が脚本に詰まっていて、最高の形で実現すべきだと思った」と語り、深津も「撮影しながら少しずつ世界観を理解したが、完成して初めて答え合わせができた」と明かした。さらに自身の役名"羽衣弥生"が麻生久美子に名付けられたことも明かし、「とっても美しい名前で気に入ってます」と笑顔を見せた。
フォトセッションではサングラスをかけたオリバー(オダギリ)が登場。サプライズでの生オリバー登場に会場は大いに盛り上がった。唯一オリバーの言葉が聞くことができる⻘葉一平役の池松は「僕にしか聞こえないような声で"暑い、暑い"と言っています」とオリバーの気持ちを翻訳しつつ「公開まで3週間。ここからもっともっと盛り上がっていくと思いますので、存分に楽しんでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けた。さらにその後には、サービス精神旺盛なオリバーの「お客様にも写真を撮っていただいてOK」という提案を池松が伝え、急遽フォトセッションの時間が設けられた。決めポーズをとるオリバー撮影タイムがプレゼントされることとなり、最後まで会場は笑顔に包まれていた。
(C)「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会