バウアーは昨年日本球界1年目で10勝をマークした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 5季ぶりに日本球界へ復帰、DeNAに入団した筒香嘉智の1軍合流日が近づいている。

 4月23日からのイースタン・日本ハム3連戦に出場予定で調整が順調に進めば、最短で26日の本拠地で行われる巨人戦(横浜)からの合流も視野に入れる。

【日本球界復帰の可能性】”俺は嫌だな…”GW明けに復帰の可能性はあるのか?バウアー投手の去就について語ります!

 一時は好調に飛ばしていたDeNAも現在は9勝10敗の借金1(22日現在)、新たな起爆剤となるかも注目されそうだ。

 またチームからラブコールを送られている選手といえば、昨季加入して即10勝をマークしたトレバー・バウアーもいる。

 元サイ・ヤング賞右腕は現在メジャーリーグへの復帰を目指してメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズでプレー中。日本時間22日のレオン戦に先発し、6回無安打無失点で9者連続を含む14奪三振と快投を見せている。レッドデビルズとの契約は5月前半までの短期となっている。

 バウアーの去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月21日までに自身のYouTubeチャンネルに「【日本球界復帰の可能性】”俺は嫌だな…”GW明けに復帰の可能性はあるのか?バウアー投手の去就について語ります!」と題した動画を更新。バウアーの去就について自身の見解を語っている。

 まず同氏はDeNA復帰の可能性に昨年のパワーピッチングがファンの脳裏にも焼き付いているとしながら「心情的には俺は(復帰は)嫌だな」とズバリ。

 理由としてはここまでメジャー復帰には最低保証年俸でもいいとお金ではないとしながら、日本球界合流の際にはある程度の金額も必要とされていること、またシーズン前の合流ならいざ知らず、すでに開幕して日が経っていることもあり「ここまでないんだったら、ファンも『もういいよ』という感じじゃない?」とファン心理も推測。DeNAファンに関して「賢くてあったかい」としながら、今永、バウアーが抜けた穴はほかの投手陣が埋めていくはずという見解も示した。

 とはいえ、チームの実情を見ると「ただ、欲しいな…」と複雑な心情ものぞかせた。

バウアーの穴を埋める存在として期待された、新外国人投手のジャクソンは16日の広島戦の内容が3回途中8失点KOと乱調。ケイも20日のヤクルト戦を5回5安打3失点と粘り来日初勝利を飾ったが、長い回を投げることは未知数とされる。
 
 「彼らがあれだけの状態とは思わない」と高木氏も両助っ人は必ず巻返す姿勢を見せてくるとしながら、改めて今永、バウアーの穴を埋める困難さも感じたとした。

 またバウアーが日本球界に合流する際には当初からDeNAも誠意を示していたことで「戻ってくるのが筋」とはしながらも、「ほしいところはいくらでもある」と今後争奪戦になる可能性もあるとした。

 何かとお騒がせのバウアーだが、日本球界にいい影響を与えた側面にも言及。「気持ちが入ったら100球超えもいとわない熱の入りかた、中4日もこなすスタミナ、気持ちも強い」など見習う点はたくさんあるとしながら、「イメージ的には俺はもういいかな」と前向きに復帰を歓迎できないとしながら、今後も去就を見守る姿勢を示した。

 現在のチーム防御率はリーグワーストの3.47と投手陣が苦しんでいる現状もある。リーグ屈指の打撃のチームとして知られるが、いくら点を取っても”穴”が大きければ、防ぎきれない。

 いずれにせよ、昨年日本球界に大きな旋風を巻き起こしたバウアーは今後も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]