4月21日のDeNA戦こそ打ち込まれたものの、ヤフーレは4勝1敗と見事な成績を残している(C)産経新聞社
新たな「巨人キラー」の誕生でしょうか。
4月29日、東京ドームで行われた巨人・ヤクルト戦。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「ヤフーレはベネズエラ出身の26歳です。多彩な変化球を操るのが持ち味で、『初物』に弱いとされる巨人打線を見事、手玉に取りました。外国人投手にしてはクイックも上手く、日本球界へ順応しつつある。
過去、セ・リーグの外国人投手の中には「巨人キラー」の称号を得ることで、ジャパニーズドリームをつかんだ男たちがいました。記憶に残る「Gキラー」にはどんなピッチャーがいたでしょうか。振り返ってみましょう。
【中日・チェン】
中日時代に挙げた白星は36勝。そのうち、実に9勝がジャイアンツ戦でした。
2012年からはメジャーリーグに挑戦。2020年途中まで米球界で活躍しました。同年9月にロッテ入り。翌2021年には阪神でプレーしますが、日本球界復帰後はかつてのような活躍を見せることはできませんでした。
熱を帯びた「原巨人VS落合中日」を彩ったサウスポーと言えるでしょう。
【阪神・メッセンジャー】
「メッセ」の愛称で親しまれた剛腕は2010年から19年までの10シーズン、タイガースに在籍。球団の歴代外国人選手として史上最長記録になります。通算奪三振は1475、8年連続規定投球回到達など、NPB外国人選手記録を樹立したことでも知られています。
そんなメッセンジャーは2014年シーズンに巨人戦で4勝1敗、2017年シーズンは巨人戦で防御率1.23と活躍するなど、「Gキラー」として“伝統の一戦”を熱くしました。逆にいえばここまで猛虎ファンに愛されたのは、憎き巨人を抑えまくったからかもしれません。
【広島・ジョンソン】
2015年7月26日、マツダスタジアムでの巨人戦で初めて対戦すると、8回無失点の快投。
2015年には最優秀防御率、2016年には15勝を挙げて沢村賞と、カープが一時代を築いた象徴的な存在に。そして巨人ファンにとってはとにかく攻略できなかった記憶しかありません。
「巨人戦は注目度も高いですし、ここを抑えればファンの共感も高まります。セ・リーグ5球団の助っ人が日本球界で成功するためのポイントこそ、『Gキラーになること』と言えるでしょう」(前述のデスク)
ヤフーレはこれらのレジェンドに続けるか、巨人戦の快投が楽しみです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]