山本由伸が6回無失点の好投で今季3勝目を挙げた(C)Getty Images
ドジャースの山本由伸が、現地時間5月1日(日本時間2日)の敵地チェイスフィールドでのダイヤモンドバックス戦に先発して6回94球を投げて5安打無失点、5奪三振の好投で今季3勝目を挙げた。防御率も「3.54」から2点台の「2.91」となった。
【動画】6回無失点の好投!山本由伸のスプリットが冴えわたる!
山本は初回、先頭のジェイコブ・マッカーシーをフルカウントから四球で歩かせてしまうが、2番のルルデス・グリエルを遊ゴロ併殺打に打ち取った。続く3番のケテル・マルテには二塁打を浴びて得点圏に走者を背負ってしまうが、クリスチャン・ウォーカーを一飛に抑えた。
初回の防御率が10点台で立ち上がりは苦手としていたが、なんとかピンチを切り抜けた。2回も先頭のジョク・ピダーソンに中堅へ安打を浴びたが、後続を抑えた。
3回は先頭のタッカー・バーンハートを129キロのカーブで見逃し三振に切って取るなど三者凡退に抑えると、4回はマルテの当たりを見事なフィールディングで投ゴロに仕留めた。二死から安打を許したものの、続くユジニオ・スアレスから147キロのスプリットで空振り三振を奪って、この回も無失点で終えた。
投球分析家のロブ・フリードマン氏は「ヨシノブ・ヤマモト、91マイル(147キロ)の素晴らしいスプリット」と称えながら、映像を添えて投稿している。
勝ち投手の権利がかかった5回も安打を許しながら、タッカー・バーンハートから126キロのカーブ、マッカーシーには146キロのスプリットで空振り三振を奪うなどして切り抜けた。要所で得意のスプリットやカーブが冴えわたった。6回は二死一・二塁としたが、最後はスアレスを三ゴロに打ち取り、この回でマウンドを降りた。
そんな山本の好投に現地のメディアも反応した。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「ヨシノブ・ヤマモトはダイヤモンドバックスを圧倒している」と称賛した。
この試合、大谷翔平は休養日でベンチスタート。それでも打線はダイヤモンドバックス先発のジョーダン・モンゴメリーから序盤で6点を奪い、山本に大量援護をもたらした。さらに降板後も7回に2点を加えてバックアップした。
山本の勝利により、タイガース移籍初勝利の前田健太、5連勝の今永昇太に続き、背番号「18」のメジャー日本人3投手が同じ日に白星を手にしたことになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]