山本由伸が今季4勝目で本拠地初勝利を手にした(C)Getty Images

 ドジャースの山本由伸が現地時間5月7日(日本時間8日)、ドジャースタジアムでのマーリンズ戦に今季8試合目の先発登板。8回97球を投げて5安打2失点、5奪三振の好投で今季4勝目を挙げた。

ドジャースはこれで6連勝を飾った。

【動画】山本由伸が初回から19球連続ストライクの記録達成

 試合前まで3勝1敗、防御率2.91、2試合連続無失点で2連勝と好調を続けていた山本はこの日、初回にジャズ・チザムに先頭打者アーチを浴びて4試合ぶりに初回に失点を喫した。これが16イングぶりの失点となった。

 それでも直後にマックス・マンシーの満塁弾ですぐに4-1と逆転。3回にはギャビン・ラックスの2ランが飛び出して8点を挙げ、山本へ大きな援護射撃となった。山本も立ち直って、5回を投げ切って勝ち投手の権利を手にした。

 山本はこの日、初球に浴びた一発も含めて初回から19球連続ストライクゾーンへ投げ込むという珍しい記録を達成。米メディア『Talkin’ Baseball』もXで「2000年に投球追跡データが始まって以来、ドジャースがそれをやったことはない」と投稿している。

 ドジャース史上初の珍記録を作った山本。6回はブライアン・デラクルーズに一発を浴びて8-2とされるが、7回は先頭のヘスス・サンチェスを152キロのストレートで空振り三振に切って取ると、この回を三者凡退に抑えた。メジャー自己最長となる8回もマウンドに上がり、安打で走者を出したが、無失点に抑えた。

 8回を投げ切った背番号「18」に対してドジャースファンは総立ちとなって出迎えた。

デーブ・ロバーツ監督も右腕と熱い抱擁を交わし、山本は本拠地での初勝利を手にした。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』はXで「ヨシノブ・ヤマモトが自己最長の8イニング投球!100球にも満たない投球回数!」と称え、「この男は本物だ!」と絶賛した。

 投げる度に信頼度が増してきている男は、ドジャースになくてはならない存在となってきている。今後の投球もさらに楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]