水原一平容疑者が大谷になりすまして銀行に電話した回数は「24回」だった(C)Getty Images

 米連邦検察が現地時間5月8日(日本時間9日)、ドジャース・大谷翔平の元通訳である水原一平容疑者が銀行詐欺のほか、虚偽の納税申告書を提出した容疑でも有罪を認め、有罪答弁の司法取引が成立したと発表した。

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 米スポーツ専門局『ESPN』によれば、両罪での水原容疑者が受ける可能性のある最高刑は、合計で懲役33年と罰金125万ドル(約2億円)となると伝え、同容疑者は大谷に対して、1697万5010ドル(約26億4000万円)全額を賠償する義務を負うことになるという。

 同専門局のアルデン・ゴンサレス記者のXによれば、水原容疑者が大谷になりすまして銀行に電話をかけた回数は「約24回」だったとし、「1697万5010ドル(約26億4000万円)を詐欺的に取得した」と伝えている。

 また、同専門局の報道では、水原容疑者が2023年9月に歯科治療のために6万ドルが必要だと大谷に伝え、大谷が企業口座から引き出された小切手で渡す手配をしたという事実も判明した。同容疑者はそのお金を自身の口座に振り込み、代わりに大谷のデビットカードを使って6万ドル(約930万円)の歯科治療費を支払ったとされている。

 米国検事のマーティン・エストラーダ氏は同容疑者について「彼は信頼された立場を利用して、危険なギャンブル癖を煽った」と指摘している。

 罪状認否については当初予定されていた9日(日本時間10日)から、14日(同15日)に変更されたが、水原容疑者の大谷への裏切りが次々に明るみに出ている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]