「最近なんだかやる気が出ない」「集中できない」「どっと疲れる」とお悩みではありませんか?

5月は新生活の疲れが出やすい時期。この時期にとくに疲れやすさややる気のなさを感じるなら、それは5月病かもしれません。


この記事では、5月病の原因や対策についてご紹介します。

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1.5月病とは?症状と原因

【5月病】ストレスに弱い人がやるべき意外な習慣とは

5月病とは、元々新入学の大学生が、5月の連休明けごろから抱える心の不調を指す言葉でした。

その後、次第に社会人にも広く使われる概念へと変化。現在では、5月の連休後に起こる気分の落ち込みととらえられています。(※1)

<5月病のおもな症状>(※2)(※3)
●やる気が出ない
●なんとなく落ち込む
●集中できない
●食欲不振
●睡眠障害

<5月病の原因>(※1)(※4)
5月病のおもな原因はストレスです。引っ越しや転職など環境が大きく変わる新年度は、ストレスがたまりやすい時期です。

また、春は寒暖差が激しいため、自律神経のバランスも乱れがち。

自律神経が乱れると、疲れやすさやからだのだるさなどの症状があらわれます。
このストレスと自律神経の乱れが、5月病の原因になっていると考えられているのです。

2.心の不調は早めの対処が重要

【5月病】ストレスに弱い人がやるべき意外な習慣とは

心の不調は、からだの不調と同じように症状が軽いうちに対処をすれば、早くよくなるといわれています。5月病の症状が長引けば、うつ病に移行するケースもあるため、早めの対処が大切です。

心の不調が長引いたり、眠れない・食欲がなかったりするなど、日常生活に支障が出ているときは、早めに心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

3.5月病の対策・予防するメンタルケア

【5月病】ストレスに弱い人がやるべき意外な習慣とは

もしかしたら5月病かな? と思ったときは、散歩や読書をするなどのストレス解消法を試すのがいいでしょう。とくに5月病の対策・予防におすすめのメンタルケア3つをご紹介します。

3-1.屋外での軽い運動
屋外での軽い運動は、ストレスに対して有効といわれています。

日光浴や運動は、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという脳内物質を分泌させるためです。
セロトニンが不足すると、ストレスやうつ症状、不眠といった症状があらわれます。
1日15~30分の日光浴と軽い運動でセロトニンを増やし、ストレスを軽減させましょう。

3-2.好きなことに没頭する
趣味に打ち込んだり、友人と楽しい時間を過ごしたりすることも、5月病の対策として有効です。
日常生活で心が動く経験をすると、セロトニンは増えるといわれています。趣味や人との会話、映画や音楽鑑賞など、好きなことや感情が動く経験をするといいでしょう。

3‐3.漢方薬を活用する
意外かもしれませんが、実は漢方薬も、5月病の対策としておすすめです。
漢方薬は対症療法だけではなく、根本からの改善を目指すことが可能です。セルフケアを毎日続けるのは苦手という方でも、お薬を服用するだけなので手軽に継続できるというメリットがあります。

5月病の対策には、
●血流をよくして自律神経のバランスを整える
●イライラや神経の高ぶりを鎮める
●気分の落ち込みを解消する
●消化・吸収機能を改善してからだの内側から心とからだを元気にする
といった働きをもつ漢方薬を用います。

<5月病の対策におすすめの漢方薬>
●加味逍遙散(かみしょうようさん):自律神経の乱れを整えて精神を安定させ、イライラや不眠に働きかけます。
●補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸を元気にしてからだに気力(エネルギー)を補うことで、疲労感や倦怠感、食欲不振に働きかけます。

初めて漢方薬を用いる方は、購入方法や副作用など不安なことも多いでしょう。そんな方は、インターネット相談窓口がある「あんしん漢方」のようなサービスを利用してみるのもおすすめです。


●あんしん漢方

4.しっかり対策をして5月病を乗り越えよう

5月病は、長引くとうつ病に移行するケースもあります。
気分転換や漢方薬の活用などにより、ストレスや疲労をためないことが大切です。症状の改善がみられないときは、精神科や心療内科を受診するといいでしょう。

参考サイト
(※1)愛媛産業保健総合支援センター「産業保健コラム 「新入社員のメンタルヘルス ~5月病にご注意下さい~」https://ehimes.johas.go.jp/wp/topics/5683/
(※2)財団法人 脳神経疾患研究所/総合南東北病院 「五月病」と「うつ」
https://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/200705/utu.htm
(※3)高浜市「5月病」にご用心!
https://www.city.takahama.lg.jp/uploaded/attachment/6604.pdf
(※4)社会福祉法人恩賜財団済生会「なんだか気分が優れない? それ、五月病かもしれません!」https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/may_blues/

[文:あんしん漢方]

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。


世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。