水原容疑者が盗んだ大谷のお金の流れも注目されている(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平の元通訳、水原一平容疑者は5月8日(日本時間9日)、銀行詐欺などの罪を認め、有罪答弁の司法取引が成立したと米連邦検察が発表した。

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 司法取引の合意書によると、虚偽の納税申告書で410万ドル(約6億4000万円)の所得を申告していなかったこと、歯の治療を装って大谷から6万ドル(約930万円)もの大金ををだまし取った新たな手法も発覚。

違法資金の送金先をめぐっては、スター芸能人だったことも米メディアで報じられた。

 どこまでの闇なのか。ここまで大谷から長期にわたって多額の資金を引っ張っていたことが明らかになっていた水原容疑者の新たな事実が話題を呼んでいる。    

 この問題を当初から追っている『ESPN』のティシャ・トンプソン執筆の記事によれば、リアリティ番組シリーズ「The Real Housewives of Orange County」の現在のキャストであるライアン・ボヤジアン氏に、水原容疑者が大谷のお金を流用した違法賭博資金が流れていたと報じた。

 連邦検察が公開した訴状において「関係者1」と記された人物がボヤジアン氏だったという。違法賭博の胴元のマシュー・ボウヤー氏とボヤジアン氏は20年近くの付き合いがあるビジネスパートナー。

過去にボウヤー氏が破産申告した際には同氏が債務を融資した裁判記録が残っていた。

 ボヤジアン氏の代理人は『ESPN』の取材に対し、連邦検察の捜査に協力しているとした上で、複数の情報筋はその見返りとして免責を受けている見込みと証言している。

 胴元のボウヤー氏の”大谷資金”の使い道については、カリフォルニアのリゾートカジノでボウヤー氏の妻含め、散財したことがすでに報じられている。

 連邦検事のマーティン・エストラーダ氏は「この被告の欺瞞と窃盗の程度は甚大である」と一刀両断。「彼は信頼を得ていたオオタニ氏を利用し、危険なギャンブル欲を満たした。正義の鉄槌を下す」と強い決意を示している。

 水原容疑者の罪状認否は日本時間15日に行われる予定。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]