真美子夫人も献身的に大谷を支えている(C)Getty Images

 米連邦検察は5月8日(日本時間9日)、ドジャース・大谷翔平の元通訳、水原一平容疑者に関して銀行詐欺などの罪を認め、有罪答弁の司法取引が成立したと発表した。

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 司法取引の合意書によると、このたび、虚偽の納税申告書で410万ドル(約6億4000万円)の所得を申告していなかったこと、歯の治療を装って大谷から6万ドル(約930万円)もの大金をだまし取った新たな手法も発覚した。

 中でも"悪質"と注目されているのは、23年9月に歯科治療目的で大谷から6万ドル(約930万円)もの小切手を受け取りながら、自身の口座に預金。その上で治療費用は大谷のデビッドカードで支払ったとされる、いわば二重取りの構図だ。

 大谷自身を装って銀行に電話していたことも明らかになっていたが、その回数は「24回」にも及んだという。

また『ESPN』の報道によれば、水原容疑者が盗んだ大谷資金は違法賭博の胴元であるマシュー・ボウヤー氏のみならず、ボウヤー氏のビジネス・パートナーである有名テレビタレントの元にも渡っていたとされる。

 異例ずくめの事態ともいえる今回の出来事。メジャー挑戦時から専属通訳を務めた人物からの”裏切り”に大谷自身も大きくショックを受けたとされる。

 一方でそんな大谷を側面から優しくケアしている人物も多い。特にチームでは、新指揮官となったロバーツ監督との良好な関係性が伝えられている。

 現地5月4日(日本時間5日)の試合前の大谷の囲み取材の際に同監督が〝乱入〟。大谷は指揮官が記録していた日本生まれの選手の球団最多本塁打記録にその時点で並んでいたとあって、ポルシェのミニカーをプレゼントしたが、そのミニカーを報道陣に無邪気に自慢する姿がほほえましく伝えられた。

 その後、行われた試合では6試合ぶりの8号ソロで記録更新、満面の笑みで大谷とハイタッチするなど、選手のモチベーションをたくみに引き出す操縦術が注目されている。

 現場で温かく見守る存在が指揮官とすれば、プライベートでは今年2月に結婚を発表した真美子夫人、また愛犬デコピンの存在も慌ただしい日々の癒しになっているとされる。


 
 激動の日々を送る中で「いてくれて良かった」と大谷自身も感謝した家族の存在。
 
 先には球団チャリティーイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に夫妻で出席した際の仲睦まじい様子も話題を集めた。ともに手を取り合い、大谷を側面から懸命にサポートする真美子夫人がいる限り、大谷の今後進む道は明るく照らされそうだ。

 大谷自身はここにきて週間MVPも獲得、1試合2発も放ち、打者専念のシーズンにおいて打率、本塁打においてもトップ争いをするなど、ギアを上げてきている。

 周囲に感謝の気持ちを示しながら、前に進んでいく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]