大谷は最終打席で162キロのカットボールを打ち返した(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平が現地時間5月15日(日本時間16日)、敵地でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場し、4打数2安打2三振という成績だった。チーム1-4で敗れて、連勝は「2」でストップした。

 大谷は初回の第1打席で四球で出塁すると、3回の第2打席はカウント1-2から低めに決まった134キロのスライダーをボールと思って見送ったがストライクと判定されてしまう。見逃し三振に倒れ、首を横に振りながらベンチへと退いた。

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 2点を先制されて0-2で迎えた5回の第3打席は、二死から中堅へ強い打球を放って3試合連続安打を決めた。

 7回の第4打席は、二死一塁の場面で左腕のエリック・ミラーと対戦。カウント1-2から外角への159キロのストレートに見逃し三振。第2打席と同様に自信を持って見送るもストライクと判定されて、珍しく2度も不満な表情を浮かべたのが印象的だった。

 2度の際どい判定に泣かされた大谷だったが、1-4と3点差を追う9回二死、ジャイアンツの守護神であるカミロ・ドバルが5球目に投じた162キロの高速カットボールを鮮やかに左前へ弾き返して二死一・二塁という場面をつくった。

 このシーンを、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』はXで「ショウヘイ・オオタニは本当に頼もしい! ムーキー・ベッツを二塁に進ませるために必要な場面で安打を打てる」と絶賛した。

 何とか得点圏に走者を進めて二死一・二塁としたが、続くフレディ・フリーマンが二ゴロに倒れてゲームセットとなった。

 ドジャース専門メディア『Dodger Insider』のXによると、「ショウヘイ・オオタニは時速101マイルの速球を相手にレフトに打ち返し、試合を盛り上げた。今季、時速100マイル以上の球に対して打った初のヒットだ」と伝えている。

 二死まで追い込まれた土壇場で高速カットを打ち返した大谷は、やはり勝負強かった。

これで3試合連続のマルチ安打となり、打率も「.364」と上げている。

 大谷は最後まで見せ場をつくった。西の名門であるジャイアンツ相手に3連戦で打率はなんと14打数7安打1本塁打3打点。打率は「.500」という衝撃の数字を叩き出した。明日からカードが変わり、本拠地ドジャースタジアムでレッズとの4連戦が待ち構えている。さらなる打棒さく裂に期待だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]