秋の始まりに起こりやすい「秋バテ」。夏にたまった疲労や夏バテの症状を十分に回復できないままにしてしまうことで、消化機能の低下やメンタルの不調、自律神経の乱れを引き起こしてしまうことを指します。


前回は予防医学マイスターであり、予防医学士の坂田武士先生に、「秋バテ」について、症状や原因、さらには対処法についてお話を聞きました。

今回は、そんな秋バテの対処法について、摂っておきたい食材をご紹介します。

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Q.秋バテの解消に必要な栄養素はどのようなものが挙げられますか?

A.まずはタンパク質をおぎなうことですね。加えて、ビタミン・ミネラルも重要です。特にビタミンの中でも、ビタミンB群は、エネルギー代謝に関わるので、摂取をすることをおすすめします。

Q.具体的には、それぞれどのような食材がオススメですか?

A.タンパク質でいうと、肉や魚、卵や大豆製品などですね。

また、ビタミンB群でいうと、豚肉、うなぎ、レバー、魚類、大豆など。
このあたりは、タンパク質摂取にも繋がるため、一石二鳥になりますね。

また、ミネラルに関しては、疲労回復的なところでいうと、鉄分が挙げられます。
特に、肉や魚から得られる「ヘム鉄」は、吸収率が高いので、オススメです。これからの季節であれば、戻りガツオの季節とあって、薬味たっぷりの「カツオのたたき」、また中華の定番「レバニラ」などで野菜からもビタミン、ミネラルを補充する形がおすすめです。

Q.この他に、秋バテに効果的な栄養素はありますか?

A.ビタミンの中で他に大事なのは、ビタミンCです。


これは、抗酸化作用という細胞の酸化を防ぐ栄養素です。
夏に紫外線を浴びて日焼けをした肌や、細胞も酸化することで低下した体力の回復にも繋がってきます。

これらに効果的な食材でいうと、緑黄色野菜や果物です。特に緑黄色野菜などに含まれる、ベータカロテン。
また、秋食材でいうと、柿はビタミンCが豊富に含まれているため、オススメです。

さらに、ビタミンEにも抗酸化物質が含まれています。

秋食材でいうと、鮭に多く含まれています。鮭は、タンパク質も豊富なため、総じてオススメな食材でもありますね。

他にも、ナッツ類や、野菜、魚類も効果的です。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

坂田 武士

一般社団法人日本予防医学マイスター協会 代表理事
株式会社サムライフ 代表取締役

昭和大学薬学部薬学科を卒業後、薬剤師免許を取得。大手製薬会社勤務や特別養護老人ホームの施設長などを経て、予防医学やエイジングケアの重要性を感じ、2009年株式会社サムライフを設立。

2019年一般社団法人日本予防医学マイスター協会を設立し、全国で予防医学の資格認定を発行している。薬をすすめない薬剤師として、これまでに1万人以上の独自のオーダーメイド予防医学カウンセリングを行う。筋肉を維持して脂肪だけを落とす「オプティマムファスティング(R)」は、健康・美容業界のプロの間で広がり、便秘外来や整形外科のクリニックやエステサロン、プロスポーツ選手などにも取り入れられている。この方法を記した著者「4日間で脂肪だけをキレイに落とす本」(学研プラス)が好評を博す。

<保持資格>
薬剤師、予防医学マイスター(R)、予防医学士(R)、オプティマムファスティングコーディネーター(R)、スポーツファーマシスト

株式会社サムライフ
http://somelife.co.jp

一般社団法人日本予防医学マイスター協会
http://jpma.life