平日2日間を休むと最大9連休となる2023年GWまで約1ヵ月半。日頃の疲れを取るべく温泉旅行の予定を立てている人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、BIGLOBEが実施した「第14回 みんなで選ぶ 温泉大賞」の結果と、あわせて発表された「温泉に関する意識調査」の内容を詳しく紹介していきたい。

■14年連続! 東日本1位は「草津温泉」

 ユーザー投票によって、日本全国から高評価を得た温泉宿と温泉地を決定する「みんなで選ぶ 温泉大賞」。昨年11月から第14回の投票が旅行比較サイト・アプリ「BIGLOBE旅行」で行われており、今回その最終結果が公開となった。

 「温泉地部門(東日本)」の1位に選ばれたのは、14年連続で「草津温泉(群馬県)」。「泉質主義をうたっているだけあって温泉の泉質は最高!」「湯畑は夜ライトアップされて幻想的な雰囲気になります。硫黄の匂いも最高です」など多くのコメントが集まった。


 次いで2位には「箱根温泉郷(神奈川県)」、3位には「登別温泉(北海道)」が選ばれた。

 また、「温泉地部門(西日本)」の1位は、7年連続で「別府温泉郷(大分県)」という結果に。「街のあちこちからあがる湯けむりは情緒がある」「海と山の近さ(ロケーション)も最高!」といったコメントが寄せられた。

 続いて2位は「城崎温泉(兵庫県)」、3位に「有馬温泉(兵庫県)」がランクインした。

■「旅館・ホテル部門」東日本1位は「鬼怒川温泉 あさや」

 「旅館・ホテル部門(東日本)」では、昨年に続き「鬼怒川温泉 あさや(栃木県)」が首位に。「食事・温泉・お部屋・スタッフさんの対応全てにおいて全体的なバランスが良い」などの意見が多数集まった。


 また「旅館・ホテル部門(西日本)」には、「神戸みなと温泉 蓮(兵庫県)」が2年連続で1位にランクイン。「部屋からの景色も綺麗で温泉も広くてゆっくり過ごせてご飯も美味しい、アクセスもし易い、とても最高のお宿!」との声が寄せられた。

■温泉訪問回数は増加傾向に

 今回新設された旅館・ホテル部門 満足度ランキング「バリアフリー」では、「白玉の湯 華鳳 別邸 越の里(新潟県)」が1位となった。2位以下もコロナ禍で控えていた旅行を多くの人が楽しめるように配慮された温泉施設が多く選ばれた。

 また、温泉訪問回数では、前年は0回が30%だったが、今回の調査では0回が3%と激減し、1~2回訪れた人が49%まで増加。温泉を楽しむ人が回復したことがうかがる結果となった。


 そのほか「エリア別ランキング」の「東北エリア」では、「ホテル瑞鳳(宮城県・秋保温泉)」が初の1位に。「リモートワークにおすすめの旅館・ホテル」の結果も明らかになり、仕事ができるワークスペースがある施設や、リフレッシュできる温泉やアクティビティがある施設に投票が集まった。

■約8割が「温泉に行きたいと思う」と回答

 次に紹介するのは、全国の20代から60代までの男女1000人を対象に、温泉に関する意識調査を、アンケート形式で実施したもの。

 まず、「温泉に行きたいと思う」かどうか質問したところ、「思う」と「やや思う」をあわせて約8割という結果に。年代別では、60代は「思う」、「やや思う」をあわせ85%、若い世代でも30代が74%、20代が66.5%と7割前後だった。

 また、「温泉旅行で同じ予算ならどちらを選ぶか」と複数の質問をしたところ「高級宿の1泊/リーズナブルな宿に複数泊」では複数泊が59%、「露天風呂/室内の貸切風呂」では露天風呂が57.7%とわずかに上回る結果に。
「コース料理など決まったメニューの食事/バイキング、ビュッフェ形式の食事」、「海に近い温泉/山に近い温泉」ではほぼ同数だった。

■「移動費用・時間は少なくしたい」は7割以上

 次に、「温泉に行く場合の移動にかかる費用・時間について」質問をすると、移動にかかる費用については、「移動費用は極力少なくしたい」、「どちらかといえば少なくしたい」と回答した人は82.5%に。「宿にお金をかけたいので、その分交通費は安く済ませたい」という理由が挙がった。

 また、移動にかかる時間については、「移動時間は極力短くしたい」、「どちらかといえば短くしたい」をあわせ71.6%という結果となった。理由としては「子連れなので移動時間は短くしたい」、「あまり遠方だと移動だけで疲れてしまうので温泉の癒し効果も半減してしまう」などが挙げられた。

■知っている温泉マナー「脱衣所や浴室でスマホを触らない」は5割

 「温泉でのマナーについて」(利用に関する注意事項など、施設により異なるケースもあり)知っていたかを質問すると、「温泉に入る前にかけ湯をする」、「タオルを湯につけてはいけない」については、約9割が知っていたと回答。
「脱衣所や浴室でスマホを触らない」については約5割、「タトゥー禁止の温泉が多い」については約8割という結果となった。

 年代別では、「脱衣所や浴室でスマホを触らない」については、「知っていた」という人は20代56%、60代40.5%と若い世代の方が多かった。「携帯電話禁止と書かれているのに、脱衣所で自撮りをする子たちがいた(20代女性)」と、気になった経験をした人もいた。

■温泉でのタトゥー「一律で禁止すべき」が4割超

 さらに、「温泉でタトゥー禁止が多いことについて」質問をすると、「一律で禁止すべき」が43.9%、「一律ではなく、個々で対応を検討すべき」が33.7%、「時代に合わせて変容すべき」が22.4%という結果に。

 「一律で禁止すべき」と回答した人からは「線引きが難しいので揉めるのが面倒だし一律禁止でいい」、「子どももいるので全面禁止にしてほしい」などの意見が挙がった。

 一方、「一律ではなく、個々で対応を検討すべき」と回答した人の意見には、「施設がOKならそれで良い」、「外国人の方は文化の違いもあり、いろいろな人に対応するべきだと思う」などが挙げられた。


【「第14回みんなで選ぶ 温泉大賞」概要】
調査期間:11月30日(水)10時00分~ 2023年2月13日(月)15時00分
有効投票総数:1万229票

【「温泉に関する意識調査」概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年2月16日(木)~2月17日(金)
調査対象:全国の20代~60代の男女1000人