俳優の長谷川博己が主演を務め、女優の綾瀬はるかが共演する映画『はい、泳げません』の公開日が6月10日に決定。併せて、映像初解禁となる30秒本予告が、メインビジュアルと共に公開された。

本予告には、Little Glee Monsterが本作のために書き下ろした主題歌2曲が使われている。

【動画】リトグリが歌う主題歌が彩る『はい、泳げません』本予告

 ノンフィクション作家・高橋秀実の同名著書を実写化する本作は、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。監督・脚本を、映画『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が手がける。

 主演の長谷川は、水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司を演じる。そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香役には綾瀬。泳ぎを教えることに情熱をかける一方で泳ぎ以外は不器用な変わり者のコーチを演じている。


 本予告で、「もし僕が溺れたらどうなりますか!」そう言って、スイミングスクールの受付で額に汗をかきながら訴えているのは、長谷川演じる哲学者の小鳥遊雄司。彼が震える声で話す相手は、「私が助けます」と自信たっぷりに答える水泳コーチ・薄原静香(綾瀬)。

 入会したスイミングスクールで同じクラスとなった中年女性たちに面白おかしく励まされながら、なんとかプールに入ろうとするも、水におじけづく小鳥遊が、静香コーチから「たかなし!」と呼び捨てにされるシーンも。Little Glee Monsterの軽やかでアップテンポな楽曲「magic!」のリズムに乗せて、「子供みたいな」小鳥遊のコミカルでありながら必死で泳ごうとする姿が描かれる。メインビジュアルにも採用されている静香コーチのりりしくも温かいまなざしも見どころだ。

 そんな明るいシーンから一転、小鳥遊は「怖いんです。
思い出すのが」とシリアスな姿を見せる。水を恐れることになった小鳥遊のある決定的な理由とは…? 御徒町凧が作詞、森山直太朗が作曲を手がけ、Little Glee Monsterに提供したバラードナンバー「生きなくちゃ」は、そんな小鳥遊に寄り添い、そっと背中を押してくれるような優しさにあふれている。

 泳げない小鳥遊と泳ぐことしかできない静香。正反対の二人がプールで出会い、水泳を通じて自らの過去に相対していく。もう一度自分らしく生きるため、苦しい再生への第一歩を踏み出す小鳥遊に、心からエールを送りたくなる30秒本予告となっている。

 映画『はい、泳げません』は、6月10日より全国公開。