人気芸人として活躍する傍ら、俳優としても存在感を放つサンドウィッチマンの富澤たけし。二宮和也主演の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系/毎週日曜21時)では、神奈川県警捜査一課長・警視として誘拐犯を追う吉乃栄太郎を好演。
【写真】プロデューサーも絶賛!『マイファミリー』で吉乃一課長を演じるサンドウィッチマン・富澤たけし
コントとドラマは別物 間の取り方に苦戦
『グランメゾン東京』(2019年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)などを手掛けた脚本家・黒岩勉によるオリジナル作品となる本作。連続誘拐事件に巻き込まれた鳴沢温人(二宮)らが犯人と対峙していく様を描いているが、毎話、息をもつかせぬどんでん返しの連続で、視聴者の考察や反響が過熱している。
『カルテット』や『大恋愛~僕を忘れる君と』(共にTBS系)をはじめ、これまでもさまざまなドラマに出演している富澤だが、俳優業のオファーが来るときは毎回、「なんでだよと思います」と本音を告白。『マイファミリー』の飯田和孝Pが「声と表情が魅力的」と言っていたことを伝えると、「分からないですけど、そういう魅力を評価して選んでいただけたのはすごくうれしいです」と感謝する。
富澤が演じる吉乃捜査一課長は、ノンキャリアの叩き上げ。温和な人柄で部下からの信頼も厚い人物だ。演じる上で意識していることを聞くと、「優しい人物ですが、部下に指示する立場のため、それを表情で伝えないといけないところが多い。そこはなるべく頑張るようにしています」と言いつつも、「いまだに掴み切れてないです」と苦笑い。
やはりコントと演技は別物らしく、「間が違いますね。コントだと間をおくと割と冷たくなっちゃいますが、ドラマだと『もう少し間をください』と言われることが多い。
相方・伊達みきおからは「すげぇ噛んでんな」とツッコミ
相方の伊達みきおをはじめ周りからの反響は多いそうで、「だいたいどこの現場に行っても『見てます』みたいな話から考察が始まりますね。僕は何とも言えないので、毎回どうしたらいいんだろうっていう顔をしてます」と口にし、「伊達も『アイツが怪しい。あの時のあのセリフがちょっと』とか言ってくれるので、ちゃんと見てくれてんだなと思って。あとは、『やっぱりニノは芝居がすごいね』とか、毎回『お前、すげぇ嚙んでんな』って言ってきますね(笑)。滑舌は僕もちょっと怪しいなと思うところがあるんですけど、現場ではOK出るんで『まあいいのかな』と思って。けどオンエアを見たら、実際やっぱり…っていうのはあります」と照れ笑いしながらエピソードを披露する。
やはり警察用語は言いづらい言葉が多いそうで、「警察用語は覚えづらくて、今何を言ってるのか自分で分かんない時もありますよ(笑)。『マルケイ』や『マルヨウ』とか、『これ、何のこと言ってんのか?』って。
家族の反応を聞くと、「一緒にドラマを楽しんでます」と答え、「僕は家でセリフを練習していますが、僕のシーンのセリフのとこは書いてトイレに貼って覚えていて。そういうのを嫁さんは見ちゃうので、『途中こうなるんだ…』という衝撃を受けています」と家族の反応を告白する。
捜査一課のシーンでは、部下役の玉木宏や迫田孝也とよくコミュニケーションをとっているそうで、「玉木さんとは、ディズニーランドやパンの話をしてますね。迫田さんは優しくて、突っ込んでくれることもあって。僕が歩くシーンで毎回同じ所で滑ってると、それを見てて、『何回やるんですか!?』と突っ込まれました(笑)」と回顧し、「ただ僕がセリフを覚えるのにいっぱいいっぱいなので、割とみんなとしゃべるというよりは、僕が1人で離れてぶつぶつ言ってることが多いです。あと、現場ですごくボケたい衝動に駆られるんですが、それで撮影が伸びるのも申し訳ないので、ぐっとこらえてます。ドラマの現場って、ずっとスベってるみたいな感じなんですよ(笑)。だからなかなか慣れないですね」とも。
第6話では、温人の会社・ハルカナの社員・鈴間(藤間爽子)が犯人だと判明。温人は共犯者がいると予想し、第7話では真犯人が判明するという。
日曜劇場『マイファミリー』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。