女優の上野樹里が主演するドラマ『監察医 朝顔 2022スペシャル』が、フジテレビ系にて9月26日21時より放送されることが決まった。上野のほか、時任三郎、風間俊介、山口智子らレギュラーメンバーが再集結。
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同名漫画を実写化した『監察医 朝顔』は、主人公の興雲(こううん)大学法医学教室の法医学者・万木朝顔(上野)が解剖で遺体の謎を解き明かし、見つけ出した“生きた証”で生きる人々の心まで救っていきながら、東日本大震災で母・万木里子(石田ひかり)を失った悲しみを、父・万木平(時任三郎)、夫で刑事の桑原真也(風間俊介)、娘のつぐみ(加藤柚凪)ら家族とともに少しずつ乗り越えていく姿を描いたヒューマンドラマ。
2019年7月期に第1シーズン、2020年10月期・2021年1月期と2クール連続で第2シーズンを“月9枠”で放送。第1シーズン(全11話)の平均世帯視聴率は12.6%(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)を記録し、2019年夏クールで全局トップとなるなど人気を博した。そして今年、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」のドラマ部門で『監察医 朝顔』、演技部門では上野がそれぞれ銅賞を受賞した。
“オール新作”のスペシャルドラマとして復活する今作は、第2シーズンラストの翌年夏を舞台に幕を開ける。東日本大震災以降、里子の遺体と“生きた証”を探し続けた朝顔と平は、里子の遺体の一部と対面を果たした。終わりのない悲しみを互いに癒やしながら、次女・里美(中村千歳)が誕生し、一層にぎやかな日常を過ごす万木家。しかし、2人の育児や認知症が進行した平の病状に朝顔の心は落ち着かない。
一方、真也が異動先の神奈川県警から野毛山警察署へ戻ってくることに。歓迎ムード一色かと思いきや、昇任試験で警部になった真也が山倉の上司となり、強行犯チームでは気まずい雰囲気が漂っていた。
そんな折、朝顔たちのもとへ、同時にひき逃げされたとみられる男女の遺体の解剖依頼がくる。
物語のラスト、朝顔は平、真也、つぐみ、里美らと陸前高田市へ。つぐみたちを見つめながら、朝顔はひとつの決断をする。
主演の上野は「今回、朝顔含め登場人物たちは成長や変化をして、第2シーズンのラストと同じ人はいません。俳優たちもリアルに年を重ねていますし、今できる精いっぱいの力を出し合って制作していきますので、楽しみにしていてください!“明日もがんばろう”と思っていただける、視聴者の皆さんの背中を押すことができるようなドラマをお届けしたいと思います。また、『監察医~』は、陸前高田のリアルな状況を伝えるというドラマですが、ドキュメンタリーのような側面もあると思っています。震災のことが風化しつつある中で、私もその点に非常にやりがいも感じていますので、ぜひご覧下さい」とメッセージを寄せた。
ドラマ『監察医 朝顔 2022スペシャル』は、フジテレビ系にて9月26日21時放送。
※上野樹里、時任三郎、風間俊介らコメント全文は以下の通り
●上野樹里
■『監察医 朝顔』を再び制作すると聞いて
「第2シーズン終わりに、共演者の方たちと“また再会できる日があるといいね”と言っていたので、スペシャルドラマという形で再び『監察医 朝顔』に携われることができてうれしいです。皆さんも喜んでいると思うし、“久しぶり!”と言いながら笑顔で再会するのが楽しみです。
■家族が増えた朝顔たち一家のシーンについて
「朝顔はひとりっ子なので、つぐみが生まれた時は、朝顔の想像できる生活だったと思います。母になり人間として成長して強くなれたし、面倒見のいい旦那さまやじいじのサポートもあって法医学者としても1人前になれました。今回、朝顔は2児の母になりました。つぐみは2年生、里美が2歳でいやいや期。つぐみはいろいろなことがわかるようになって、言葉もたくさん覚えて、大人の行動や言動もすごく見ている。しかも、すごく吸収が早い時期なので、周りの大人がしっかりしないといけないなと朝顔も感じています。とはいえ、朝顔は難解な事件を担当していて、余裕が持てない瞬間もあり、葛藤します。また、第2シーズンのラストでは、じいじが若年性認知症と診断されました。今回、新たな命の成長という幸せを描きながら、それだけではない日常も描かれています。
■いつもの法医学教室のメンバーとの再会で、楽しみにしていることは?
「会うと、話がとまらないメンバーなので楽しみです!撮影の合間はたわいもない日常の会話をしながら、本番はしっかりやる、スマートなメンバー。そして、皆さん、撮影が終わってメイクを落として着替えて帰るまでのスピードがすごく早いんです。私も早いほうなのですが、最後、ひとりになると、いつもちょっと寂しい気持ちになります(笑)。今回は連続ドラマではなく、共演者の方それぞれと会える時間が短いので、1日1日を楽しみたいと思います」
■視聴者の方へメッセージ
「皆さん、応援してくださってありがとうございます。『監察医~』を応援してくださっている方は、優しい気持ちになったり当たり前の日常を愛おしく感じたりしてくださっているのかなと思います。今回、朝顔含め登場人物たちは成長や変化をして、第2シーズンのラストと同じ人はいません。俳優たちもリアルに年を重ねていますし、今できる精いっぱいの力を出し合って制作していきますので、楽しみにしていてください!“明日もがんばろう”と思っていただける、視聴者の皆さんの背中を押すことができるようなドラマをお届けしたいと思います。また、『監察医~』は、陸前高田のリアルな状況を伝えるというドラマですが、ドキュメンタリーのような側面もあると思っています。震災のことが風化しつつある中で、私もその点に非常にやりがいも感じていますので、ぜひご覧下さい」
●時任三郎
■「監察医朝顔」を再び制作すると聞いて
「第2シーズンが終わった後もなぜか心の中に朝顔がずっと残っていて、終わった感じがしませんでした。なので、今回の続編のお話をいただいたときは、ごく自然に受け止めました。続編が作られるような作品に出会えたことに感謝しています」
■家族が増えた朝顔たち一家のシーンについて
「加藤柚凪ちゃんは実生活でもお姉ちゃんなので、今回新たに加わる妹にどんなお姉ちゃんぶりをみせてくれるのか楽しみです」
■視聴者の方へメッセージ
「今回のスペシャルドラマは“監察医の娘と刑事の父”という当初の設定ではなくなりましたが、この役柄を通して、病に苦しむ人達やそれを支える家族、周りの人達の気持ちに、少しでも安らぎを届けられたらと思います。
●風間俊介
■「監察医朝顔」を再び制作すると聞いて
「大きな喜びと、同時に驚きがありました。第2シーズンのエンディングをすごく穏やかに美しく迎えたので、今までこの作品を愛してくださった方々も同じ気持ちかもしれませんが、僕は“まだまだ見たい”という思いと、“これで終わりなのかな”という思いがありました。なので、今回のスペシャルドラマの制作が決まったと伺った時は、喜びと驚きが同時にやってきました」
■家族が増えた朝顔たち一家のシーンについて
「朝顔たち一家のすてきなところは、すごく丁寧に生活をしているところ。視聴者の方がこの作品を愛してくださる、ひとつの要因だと思っています。子供たちの成長は、見続けてくださっている方たちの喜びでもあるだろうな、と。少し大きくなったつぐみと、成長が楽しみな里美が織りなすコントラストを楽しみにしていただけたら。僕自身も楽しみです」
■野毛山署強行犯係のメンバーとの再会で、楽しみにしていることは?
「苦楽を共にしてきた強行班チームと桑原の立場は変わりますが、根幹は変わりません。変わっていくものと変わらないものが共存しているところを僕も楽しみにしてるし、視聴者の方にも見ていただけたらと思います」
■視聴者の方へメッセージ
「大きな災害による悲しみを乗り越えて生きていく姿を、この作品は描いてきたと思います。昨今、世界的に、閉塞(へいそく)感のある辛(つら)い時期を経験し、1日1日を丁寧に生きていく、生きていこうというのがこの作品の大事なメッセージ。この作品がすてきだなと僕が感じるところでもあります。長く愛していただきたいし、“自分もこんな風に生きたい”と思わせるような力がある作品だといいなと思います。このスペシャルドラマをご覧頂いて、心のどこかにこの作品を置いていただけたらうれしいです。
●プロデュース・金城綾香(フジテレビ ドラマ・映画制作部)
「2019年5月から収録が始まり、今年で4年目になりました。その間に、世界は目まぐるしく変化しましたが、こうやって変わらないキャスト・スタッフが集結できたことをうれしく思っています。ドラマの登場人物たちも、我々と同じように時を経て、帰ってきました。変わらない生活を過ごしてきた朝顔先生たちですが、少し変化しているところもあります。今までの作品をご覧くださった方はぜひ物語の続きをご覧いただきたいですし、今まで本作を視聴されたことのない方も、この2時間で楽しんでいただける内容になっていると思いますので、ぜひご覧いただきたいです」