ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』が東京・日生劇場、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて2023年1月~2月上演決定。ミュージカル初主演となるジャニーズWESTの小瀧望、演出を手掛ける瀬戸山美咲よりコメントが到着した。
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本作は、『オペラ座の怪人』『キャッツ』『エビータ』など数々の名作ミュージカルの作曲を手掛けたことで知られるロンドン・ミュージカル界の巨匠サー・アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『We will Rock You』を手掛けた人気作家ベン・エルトンによって誕生した大ヒットミュージカル。2000年9月からロンドンのケンブリッジ劇場で上演されると約1年に渡りロングラン上演を達成。イギリス演劇界で最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル部門において優秀新作賞ほか、主演男優賞、主演女優賞、振付家賞の4部門にノミネートされ脚光を浴びた。日本では2006年にジョーイ・マクニーリー演出、櫻井翔主演によって初演、2014年にも上演されている。
今回の上演では、演劇ユニット「ミナモザ」主宰にして気鋭の劇作家・演出家の瀬戸山美咲を演出に迎える。2020年上演の『THE NETHER』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞したことでも記憶に新しい彼女が、1960年代の北アイルランドを舞台に、時代の波に翻弄されていく若者たちの葛藤をどのように描き出すのか。ミュージカル初演出にして、社会派演劇に定評のある瀬戸山の手腕に期待が集まる。
主演は、今夏にグループ初となるドームツアーを成功させたばかりで、俳優としてもドラマ・映画・舞台と活躍の場を広げているジャニーズWESTの小瀧望。自身2度目の舞台主演を務めた『エレファント・マン』(2020)では難役を見事に演じ切り、第28回読売演劇大賞において杉村春子賞及び優秀男優賞を受賞。着実に俳優としての実績と経験を積み上げている。そんな小瀧が今作でついにミュージカルに初挑戦し、初舞台を踏んだ『MORSE─モールス─』(2015)で上演台本を務めた瀬戸山と待望のタッグを組む。
小瀧が演じるのは、北アイルランドでIRAの武力闘争が激化するなか、プロサッカー選手になることを夢見る主人公、ジョン・ケリー。
ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』は日生劇場にて2023年1月7日~26日、梅田芸術劇場メインホールにて2023年2月4日~13日上演。
※瀬戸山美咲、小瀧望のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■上演台本・演出:瀬戸山美咲コメント
小瀧さんとは、以前、上演台本をつとめた舞台『モールス』でご一緒しました。その後も舞台での活躍を観ていて、繊細で丁寧な芝居をする素晴らしい俳優さんだと思っています。ジョンは仲間思いでサッカーに情熱を捧げるまっすぐな若者。彼の変化を表現するのはなかなか難しいと思います。でも、小瀧さんはしっかり演じきれると信じています。出演者のみなさんと考えていきたいのはスポーツと紛争、友情と紛争、恋愛と紛争の違いについて。誰かを大切に思う気持ちや何かを愛する気持ちが、そうではないものを排除し始めるときから、人間の対立は始まってしまいます。
■小瀧望コメント
ミュージカル出演のオファーと聞いたとき、もう少し先のことかな?と思っていましたが、挑戦したいという思いが沸き起こってきましたし、うれしかったです。しっかり歌とダンスの稽古を積んで臨みたいと思っています。瀬戸山さんとはじめてご一緒したのは7年前(2015年)の舞台(『MORSE─モールス─』)の時です。瀬戸山さんは上演台本で参加されていました。瀬戸山さんもミュージカル初演出と伺いましたので、何か縁を感じます。僕は幼稚園から小学校6年生まで、サッカー一筋でした。その後事務所に所属する直前まで試合に出ていました。あれが運命の分かれ道だったと思います。僕が演じるジョンという男は、余計な計算やずるがしこさはなく、まっすぐな目が印象的。