2026年度前期のNHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」の追加キャストが8日に発表され、ピン芸人で俳優のつぶやきシローの出演が明らかになった。2015年前期「まれ」以来2度目の朝ドラ。
演じるのは、ヒロインりん(見上愛)の幼なじみ・虎太郎(小林虎之介)の父親、竹内之宣(ゆきのぶ)役。元足軽で明治時代になって農家に。今でも一ノ瀬家に対しては恭しく接する癖が抜けない…というキャラクターだ。
つぶやきシローは「すでにセリフは入っています。どうせ一言二言だろって、量の問題ではないのです。美味しい唐揚げは、2度揚げするといいます。ですので、私も一回忘れて、もう1度セリフを入れ直します。何の不安もございませんが、唯一栃木なまりが不安なので、方言指導を誰よりもみっちり受けたいと思います」と意気込んだ。
ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。つぶやきシローも同じ栃木県の生まれだ。下都賀郡野木町が故郷。
朝ドラは「まれ」以来となる。当時を振り返り「『まれ』に、ワンシーンだけ出演させていただきました。草笛光子さんが、カットの間にこっそり高級チョコを口に入れてらして、かわいい人だなと失礼ながら思った記憶があります」と回顧した。
114作目となる朝ドラ「風、薫る」は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治時代に、正式に看護学を学んで「トレインドナース」となった、大関和さんと鈴木雅さんがモデル。女優の見上愛と上坂(こうさか)樹里がダブルヒロインを務める。見上は不運が重なり、若くしてシングルマザーになった看護師・一ノ瀬りん役。上坂は、生まれてすぐに親に捨てられ、教会で育った大屋直美役。2人のヒロインが登場する作品は08年後期「だんだん」以来となる。