俳優の柳楽優弥が主演し、ディズニープラス「スター」にて12月28日より配信されるドラマ『ガンニバル』の追加キャストとして、村を支配する後藤家次期当主・後藤恵介役で笠松将、主人公・大悟の妻の有希役で吉岡里帆、恵介の祖母・後藤銀役で倍賞美津子、村人のリーダー的存在のさぶ役で中村梅雀らの出演が発表された。

【写真】腕に生々しい歯形の痕が…『ガンニバル』ファーストルック&場面写真解禁

 本作は、2018年の連載開始以来、累計発行部数200万部を超える二宮正明による同名のサスペンス漫画を、ディズニープラス「スター」日本発オリジナルシリーズとして実写ドラマ化するサイコスリラー。



 舞台は、都会から遠く離れた山間にある供花村(くげむら)。警察官の阿川大吾(柳楽)は、ある事件をきっかけに供花村の駐在として左遷され、犯罪とは無縁の穏やかなこの土地で家族と静かに暮らしていた。しかし、一人の老婆の奇妙な死をきっかけに、彼は少しずつ村の異常性に気付いて行く。そして、“この村では人が食われているらしい”という、衝撃のうわさを耳にする。穏やかな日常を次第に狂気がむしばんでいく。

 今回解禁となったのは、柳楽演じる主人公・大悟の家族・阿川家のメンバーと、ある事件をきっかけに大悟が駐在として左遷された供花村を支配する後藤家の面々といった、大悟を取り巻く重要なキャストたち。


 供花村を支配する後藤家の次期当主・後藤恵介役を演じるのは笠松将。後藤恵介は、代々続く村のおきてを忠実に守る非常に冷静沈着な男だが、後藤家を守るためには何をするか分からない危うさを持つ役柄で、柳楽演じる阿川大悟との緊迫感あふれる対峙(たいじ)も見どころとなる。

 笠松は本作への参加について、「原作の面白さをより強く感じてもらえる映像作品になることを志しました。<後藤恵介>というキャラクターの葛藤が、撮影中の自分自身の葛藤ともリンクして、迷いながらも少しずつ答えを出していったように思います」と並々ならぬ想いで撮影に挑んだことを明かした。

 大悟の妻・阿川有希役を務める吉岡里帆は、主演の柳楽とは『ゆとりですがなにか』(日本テレビ/2016年4月期)以来およそ6年ぶりの共演、そして母親役を演じるのは映画『泣く子はいねぇが』(2020)以来2度目となる。

 有希は優しい妻であり、母親であると同時に気が強く、家族にとって頼りがいのある存在だ。
大悟とともに供花村に引っ越してくるが、慣れない環境で家族を支えるという重要な役割を担う。吉岡は「原作を読んだ時の"身の毛がよだつ"という感覚を映像に落とし込める事にワクワクしました」とコメントを寄せている。

 また、ある事件をきっかけにしゃべることができなくなり、笑うこともなくなってしまった娘の阿川ましろ役を志水心音が務める。8歳にして、心に重荷を抱える難しい役どころを見事に演じている。

 生前は後藤家の当主だった恵介の祖母・後藤銀役には倍賞美津子。銀は供花村で後藤家代々に伝わる村のおきてを守ってきた鉄の女で、森で謎の歯型を付けた状態で死んでいるのが見つかるが、死因不明のままとなっている。


 さらに、恵介の父で供花村の村長を務める後藤清役に六角精児、恵介の弟・後藤洋介役に杉田雷麟、その他、恵介の同級生・後藤岩男役に吉原光夫、恵介の幼なじみ・後藤龍二役に中村祐太郎、後藤家の中で特に凶暴な性格の後藤睦夫役を酒向芳が務める。

 一方、村人のリーダー的存在として後藤家から大悟たちを守ろうと暖かく村へ迎え入れるさぶ役に中村梅雀、大悟たちが赴任する前、謎の失踪を遂げた前任駐在の娘・狩野すみれ役を北香那が演じる。

 日本発ディズニープラス「スター」オリジナルドラマシリーズ『ガンニバル』は、ディズニープラス「スター」にて12月28日より独占配信。

 笠松将と吉岡里帆のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■笠松将

原作の面白さをより強く感じてもらえる映像作品になることを志しました。 「後藤恵介」というキャラクターの葛藤が、撮影中の自分自身の葛藤ともリンクして、迷いながらも少しずつ答えを出していったように思います。
いや、答えを出すしか無かったという方が適切かもしれません。そうやって追い込まれたことを、自分でも自然と受け入れて、僕を更に高みに引き上げてくれる「後藤恵介」を演じられたことが、30歳を迎える僕にとっていい出会いでした。楽しみにしていただけると幸いです。

■吉岡里帆

日本各地に残る祭りや儀式といった独自の文化や風習と、ファンタジー色の融合が絶妙な本作。
原作を読んだ時の"身の毛がよだつ"という感覚を映像に落とし込める事にワクワクしました。
家族の再生物語というベースを大切にしながら、現場では主演の柳楽優弥さんを筆頭に監督やスタッフの皆さんと丁寧に撮影してきました。

先日東京国際映画祭への正式出品が決まったとの報告を聞き、これ以上ない場所でワールドプレミアを行えることが本当に嬉しいです。
サスペンスとしての構造と、バイオレンス描写のオリジナリティ、登場人物達の心の揺れ方はきっと原作ファンの方にも初めて作品に触れる方にも前のめりになりながら見て頂けるのではないかと思っております。