日本時間4月7日にイギリス・ロンドンにて開催された「スター・ウォーズ」最大の祭典「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ2023」にて、新作映画3本の製作が発表され、レイ役のデイジー・リドリーがサプライズ登場した。
【写真】デイジー・リドリーがサプライズ登場! ジェームズ・マンゴールドら新作映画監督を手掛ける監督陣も登壇
本イベントには世界中から集結した数多くのファンが集結し、会場は大きな“スター・ウォーズ愛”と大熱狂に包まれた。
『イカゲーム』が大ヒットしたイ・ジョンジェを主演に迎えるオリジナルドラマシリーズ『アコライト(原題)』からもキャスト陣が登壇し、『ローグ・ワン』の5年前を舞台に反乱軍として立ち上がる名もなき戦士たちの物語を描くオリジナルドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』シーズン2ではキャシアン役のディエゴ・ルナとアンディ・サーキスが登壇し、シーズン2に向けた期待を語った。
各作品の新情報が発表されるなか、ひときわ盛り上がりを見せたのが、新作映画3作品についての発表。現在の「スター・ウォーズ」のタイムラインにおいて、“過去”、“現在”、“未来”の物語となり、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の15年後を舞台にした映画で、レイ役のデイジー・リドリーが再び「スター・ウォーズ」の世界に帰ってくるというビッグサプライズがあった。
3作品の監督を務めるのは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールド、『マンダロリアン』をはじめとするオリジナルドラマシリーズや「スター・ウォーズ」アニメーションシリーズを手掛けてきたデイブ・フィローニ、そしてパキスタン出身の女性監督シャルミーン・オベイド=チノイ。そしてすべて劇場映画作品の製作総指揮はデイブ・フィローニが務める。
まずジェームズ・マンゴールド監督作は、旧三部作の25,000 年前に遡りフォースを操る最初のジェダイについての物語を描く。ジェームズ監督は「話を頂いた時に、『スター・ウォーズ』の中で自分ならどんな映画を作りたいかと思いました。それは『十戒』のような聖書的なフォースの夜明け(Dawn of the force)についての大作で、フォースとは一体どこから生まれたのか、それをどう使うかを発見したのはいつ頃のことなのかといったことでした」と語り、「スター・ウォーズ」の歴史の“過去”にさかのぼる物語になる。
次はデイブ・フィローニ監督が手掛ける“現在”を舞台とした、帝国残党と新共和国の間で激化する戦いについての物語。デイブ監督は「『マンダロリアン』などのタイムラインはオープンでワクワクするものですから、これを手掛けられるのはとても嬉しいのです。(ダース・ベイダー亡き後の銀河を描く)このタイムラインで新しいものを作り、それが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後に起きるヒーローたちにとって不幸な出来事でもある、壮大な戦いへと続いていきます」と語り、その作品は「『マンダロリアン』、
『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』や『アソーカ』などを締めくくる作品になる」と、ルーカスフィル社長のキャスリーン・ケネディが語った。
そしてシャルミーン・オベイド=チノイ監督作は、『スカイウォーカーの夜明け』から15年後を舞台とした“未来”の物語。新たなジェダイ・オーダーとその力について描かれ、デイジー・リドリーが再びレイ役として登場する。
デイジー・リドリーは「ここロンドンで皆さんにお会い出来て、とても嬉しいです。キャスリーンさん、私を再び招き、この旅路を続けさせてくださり、ありがとうございます」とファンへのメッセージを語り、会場は割れんばかりの大きな拍手と歓声に包まれた。
主な紹介作品はこちら。
【「スター・ウォーズ」新作ラインナップ】
『アソーカ』/2023年8月よりディズニープラスにて独占配信
アナキンやルークに次ぐ「スター・ウォーズ」のもう一人の主人公とも言えるアソーカの物語。
<コメント>
●キャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)
「私とデイブ・フィローニの付き合いはかなり長く、彼が『スター・ウォーズ』を熱心に勉強して、かなりの映画ファンであることも知っていました。永遠に映画のことを語るような人で、実写版を撮影することになるのは自然の流れでした。本当に素晴らしい仕事をしてくれました。皆さんもそのことはすぐに分かることになるでしょう」
●ジョン・ファヴロー(製作総指揮)
「デイブ・フィローニは心と魂を注いで細部にもこだわってプロダクションに関わっていて、それが、関係者やファンの皆それぞれが見たいと思っている、こうあるべきだと考えている『スター・ウォーズ』があって、彼はそれをうまく取り入れるような内容にしてくれています。ジョージ・ルーカスが手掛けた映画の伝統を守りながら製作に取り組む人なのです」
●ロザリオ・ドーソン(アソーカ役)
「撮影中の毎日は本当に楽しかった。それまでとは違った撮影だったから、のめり込んでやっていたの。
●メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ヘラ・シンドゥーラ役)
「撮影は素晴らしく、斬新だったわ。コンタクトをつけ、ジャケットを身に着け、普段の自分とは全く違うキャラクターになりきって演技ができて、素晴らしい経験となりました。とても楽しかったです」
『マンダロリアン』シーズン3/ディズニープラスで独占配信中
現在ディズニープラスで毎週水曜に独占配信中の『マンダロリアン』シーズン3。会場では第7話(チャプター23)の冒頭に映像が特別に流れ、衝撃のシーンに会場は騒然。ジョン・ファヴローは「これから観るものは他の人には話してはいけません。多くのことが掘り下げられる回で、皆さんには平等に同じ体験を味わってほしい」とネタバレ自粛を呼びかけた。
<コメント>
●ペドロ・パスカル(ビデオメッセージ)
「みんなの熱い応援に感謝しているよ。君たちは世界一のスター・ウォーズ・ファンだ。僕たちが『マンダロリアン』シーズン3を撮影するのを楽しんだように、みんなにも楽しんで観てもらえたら嬉しいよ」
●デイブ・フィローニ(製作総指揮)
「マンダロリアンのカルチャーを掘り下げて、かつ、ジョンのアイディアで、ヘルメットを外せないでいる理由も描いているのが興味深いと思う。
●ジョン・ファヴロー(製作総指揮)
「セレブレーションに参加できて最高の気分だよ。世界中のこういったイベントには何度か参加していて、またこうして数年経った今、他のスタッフと一緒にロンドンに戻ってくることができて嬉しいよ。ファンの皆に僕たちがこれまでどのような活動をしていたのか見てもらえるからね。キャラクターやストーリーも進展して、最高潮に達してきている。『スター・ウォーズ』をよく理解してくれているここのファンに、こうして楽しんでもらえることをありがたく思っているよ」
●リック・ファミュイーワ(監督)
「みんなに楽しんでもらえて嬉しく思っているし、作っていて僕も楽しいんだ。『マンダロリアン』に関われることはとてもエキサイティングだし、今回のシーズンでは彼らのカルチャーや、”マンダロリアンとは何か”ということをさらに掘り下げることができた。僕たちの作っているストーリーが、最後にどうなるか楽しみだね」
『スケルトン・クルー(原題)』/2023年よりディズニープラスにて独占配信予定
『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のジョン・ワッツが手掛けるスター・ウォーズのプロジェクト。
<コメント>
●ジュード・ロウ
「この銀河、この世界に僕が魅了されたのは6 歳のときのことでした。それ以降、ずっとこの作品のために準備してきたかのように感じています。最高に嬉しい事です!そして才能あふれる人たちとお仕事できたことも僕にとって最高のできごとでした」
●ジョン・ファヴロー(製作総指揮)
「我々は監督たちを集結させました。全員“スター・ウォーズ”の大ファンですから、お互いにオタク度合を競い合い、アイデアを出しあっていく作業はエキサイティングです!」
『アコライト(原題)』/2024年よりディズニープラスにて独占配信予定
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』よりもはるか昔、平和な時代が舞台。主演は『イカゲーム』が大ヒットしたイ・ジョンジェを迎える。ジョージ・ルーカスが影響を受けた黒澤映画、侍映画にインスパイアされ、さまざまな流派や、孤高の戦士、マスターとパダワンのような師弟関係、親子関係など精神的な戦いを描く。『用心棒』『隠し砦の三悪人』など「スター・ウォーズ」創造のインスピレーションとなった作品へのオマージュを捧げるという。
<コメント>
●イ・ジョンジェ(ジェダイ・マスター役 ※役名不明)
「今まで視聴者としてしか見たことがなかったこのようなイベントに実際参加できて本当にすごい体験をしていると思います。前例のない(アジア系俳優として『スター・ウォーズ』で主演を務める)ことを私が成し遂げるということに個人的にとても喜びを感じます。演じながら様々な深い感情を表現するように心がけています」
●ヨーナス・スオタモ(ウーキーのジェダイ役) ※エピソード7以降チューバッカを演じている
「ジェダイ・マスターを演じますが、子供の頃からジェダイになりたかったので、この役をオファーされたときは、(ウーキーの声で)喜びました。新しいオリジナルストーリーで印象に残る作品に参加することができるのは最高の喜びです」
『キャシアン・アンドー』シーズン2/2024年よりディズニープラスにて独占配信予定
シーズン2についてトニー・ギルロイは「11月から撮影していますが、前シーズンと全く同じスケジュールで進行しており、ポストプロダクション、音楽、色彩、視覚効果にもう1年かけて、翌年の8月に公開できるようにする予定です。私たちは全力で進めています!」と明かした。
<コメント>
●トニー・ギルロイ
「前回セレブレーションに来たときは、内容は秘密だったんですけどね。私たちが来て、『この人たちはいったい何者? 何をするの?』という感じで、誰にも何も言えなかったので、困惑しましたよ。再びここに来られてとても興奮します。11月から撮影していますが、前シーズンと全く同じスケジュールで進行しており、ポストプロダクション、音楽、色彩、視覚効果にもう1年かけて、翌年の8月に公開できるようにする予定です。後半戦に入り、仕上げの段階です。私たちは全力で進めています。そして、他の作品ではキャラクターたちの行く末を考えようとしているわけですが、私たちの場合はどこに行くのか、はっきりわかっています。行き先はわかっているうえで、感情的に何を伝えなければならないか、ストーリーで何を語る必要があるのか、そして肉体的に何をしなければならないか、わかっているのです。私たちはとても満足しています。エンディングが来るというのは良いことです。どうなるかは皆さんご存じでしょう。デス・スターを倒すんですからね」
●ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー役)
「ロンドンのセレブレーションに来られるというのは僕にとってとても意義深いものです。
――日本へのメッセージ
「本当に日本に行きたいです! ずいぶん長い間行ってないし、応援してくれる日本の皆さんに感謝を伝えたいです。シーズン2はちょうど作成中ですが、シーズン1と同じぐらい愛してくれることを祈ってます」
●アンディ・サーキス
「『スター・ウォーズ』の世界に関わることができて最高だよ! 僕は『スター・ウォーズ』の世界を2つの違う視点から体験したことのある数少ない役者だからね。最高指導者スノークという非道だけど深い心の傷を負っている存在と、キノ・ロイという組合のリーダー。皆をまとめて行動を起こした末、脅威とみなされ監禁。他人のことなんて気にしなくなったのに、キャシアンと出会うことによって償いと自己犠牲の道のりを歩み始めた人物なんだ。全く違う世界観とトーンの2作品に携わることができて本当に幸運だと思うよ」
――日本へのメッセージ
「この前日本で東京コミコンに参加したばかりですが、また次に行くのを楽しみにしています。前回きてくれた人たちはありがとう、早くまた会いたいです!」
『新作映画(タイトル未定)』/ジェームズ・マンゴールド監督
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールド監督作。旧三部作の2万5000年前にさかのぼりフォースを操る最初のジェダイについての物語を描く。
<コメント>
●ジェームズ・マンゴールド
「この作品を手掛けるというお話をキャスリーン・ケネディからいただいてまず思ったのは、『スター・ウォーズ』の中で自分ならどんな映画を作りたいかということでした。それは『十戒』のような聖書的なフォースの夜明け(Dawn of the force)についての大作で、フォースとは一体どこから生まれたのか、それをどう使うかを発見したのはいつ頃のことなのか、といったことです。正史をよく知る素晴らしい制作陣、『スター・ウォーズ』の歴史家たちに助けていただき、ここに見られる彼らの2万5000年前の“フォースの夜明け”についての素晴らしい物語を紡ぐことができたのです。とてもエキサイティングな物語で、それをお伝えするのが待ちきれません」
『新作映画(タイトル未定)』/デイブ・フィローニ監督
『マンダロリアン』のほか、『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』や『スター・ウォーズ 反乱者たち』など数々のアニメーション作品を手掛け、ジョージ・ルーカスの意思を継ぐデイブ・フィローニ監督作。“現在”を舞台とした帝国残党と新共和国の間で激化する戦いについての物語を描く。
<コメント>
●デイブ・フィローニ
「『マンダロリアン』などのタイムラインはとてもオープンでワクワクするものですから、これを手掛けられるのはとても嬉しいのです。このタイムラインで新しいものを作り、それが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後に起きるヒーローたちにとって不幸な出来事でもある壮大な戦いへと続いていくのです。みなさんにお届けできることにとても興奮しています」
『新作映画(タイトル未定)』/シャルミーン・オベイド=チノイ監督
パキスタン出身のシャルミーン・オベイド=チノイ監督作。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』から15年後を舞台とした“未来”の物語。デイジー・リドリー演じるレイが再びスクリーンに登場する。
<コメント>
●シャルミーン・オベイド=チノイ
「私はいつもヒーローの旅路に惹かれるのですが、世界にはもっと多くのヒーローが必要です。私も圧政に立ち向かうリアルなヒーローたちのことを応援してきましたが、それこそ本当に不可能に近いことです。ですから私は新しいジェダイ・オーダーについて描き、ジェダイ・アカデミーやパワフルなジェダイ・マスターの世界に身を投じるのです」
●デイジー・リドリー(レイ役)
「ここロンドンで皆さんにお会い出来てとても嬉しいです。(ルーカスフィルム社長の)キャスリーン・ケネディさん、私を再び招き、この旅路を続けさせてくださりありがとうございます」
●キャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)
「ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ』の物語を神話的なタイムラインに沿って先に進めたり、遡ったりしたいと考えていましたが、今それをさらに広げて行こうとしています。豊かな未来を構築し、また過去に向かって掘り下げ、物語を紡ぐのです。世界有数の情熱的な映画監督たちを、過去、現在、未来へと広げて行くプロジェクトに迎えることをとても嬉しく思います」