1978年に第31回日本推理作家協会賞を受賞した大岡昇平の裁判小説を、椎名桔平を主演に迎えてWOWOWで連続ドラマ化した『連続ドラマW 事件』(8月13日より毎週日曜22時放送・配信)より、北香那、望月歩らオールキャストが発表。併せて、特報映像とポスタービジュアルが解禁された。



【動画】衝撃の結末に期待高まる! 『連続ドラマW 事件』特報

 1978年製作の映画版は、丹波哲郎、永島敏行、松坂慶子、大竹しのぶ、渡瀬恒彦らが共演し、数々の映画賞を受賞した。今回のWOWOWドラマ版では、舞台を昭和から令和に移し、取材を元に当時未導入の裁判員裁判制度での心理戦を描写。生まれ育った環境から飛び出そうと葛藤する人々を通して、閉塞(へいそく)した今を生きる人々の孤独や苦悩と同時に社会の闇を残酷にえぐり、その先に光る繊細な希望を人間ドラマとして濃密に描く。

 監督を務めるのは、『連続ドラマW インフルエンス』『連続ドラマW 絶叫』など重厚な人間ドラマを数々手掛けてきた水田成英。

 ある資材置き場で刺殺体が発見される。被害者は地元で細々とスナックを経営する20代女性。
ほどなく19歳の青年が殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕された。青年の弁護は、ある裁判を機に過去にとらわれ、“真実”に背を向けた元裁判官の弁護士・菊地大三郎(椎名)に託された。青年の自白もあり、すぐに判決が下る単純な裁判だと思われたが、検察での取り調べから一転、裁判で青年は殺意を否認する。青年のことを調べるうちに、再び“真実”と相対する菊地。やがて法廷では意外な事実が次々と露見し、裁く者を惑わせる。果たして青年は、本当に「人殺し」なのか―。


 この度、椎名の脇を固めるオールキャストが解禁。事件の被害者で、地元で小さなスナックを経営していた坂井葉津子役に北香那。幼なじみの葉津子の殺害容疑で逮捕され、裁判員裁判にかけられる上田宏役に望月歩。葉津子の妹で宏の交際相手・坂井佳江役に秋田汐梨。歌舞伎町で出会った葉津子に付きまとい、彼女の店に出入りする宮内辰哉役に高橋侃。

 菊地が所属する高橋・坪田法律事務所の共同経営者で、菊地の理解者である坪田真紀子役にふせえり。
同事務所のクラークで、自身も法律家を目指して前向きに仕事にあたっている大崎志那子役に貴島明日香。地元の建築会社の経営者で、葉津子の遺体の第一発見者・大村吾一役に中村シユン。宮内の現在の交際相手で、裁判の流れを大きく左右する重要な情報を持っている桜井京子役に仁村紗和。

 菊地と真っ向から対決する神奈川地検屈指のエース検事・岡部梢乃役に入山法子。宏の父親で地元の市議会議員・上田喜平役に堀部圭亮。葉津子と佳江を女手ひとつで育てた母親・坂井すみ江役にいしのようこ。
さらに、本事件の裁判長を務める谷本一夫役には、映画版で宏役を演じた永島敏行。高橋・坪田法律事務所の代表で、菊地とは大学時代からの親友で最大の理解者でもある高橋茂樹役に高嶋政宏、という個性溢れるキャストが集結した。

 特報映像は、緊迫感あふれる法廷シーンを軸に、主演の椎名をはじめとする豪華キャスト陣による迫真の演技の一端を収めている。果たして、裁判を通して真実と真摯に向き合った者たちがその先に見つけるものとは。先の読めないストーリー展開と人間模様、そして衝撃の結末に期待が高まる。

 ポスタービジュアルは、主人公の菊池を中心に、総勢13名のキャストを配置したもの。
「その法廷で、『事件』は姿を変えた―。」というコピーと共に、鋭い視線で真っ直ぐ前を見据えながら、左右に真実の扉を開く菊地の表情が印象的なデザインとなっている。

 『連続ドラマW 事件』は、WOWOWにて8月13日より毎週日曜22時放送・配信(全4話)。