藤井流星ジャニーズWEST)が主演し、森新太郎が演出を務める舞台『NOISES OFF(ノイゼス・オフ)』が、大阪、東京、福岡の3都市で11・12月に上演されることが決まった。藤井は舞台単独初主演。



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 『NOISES OFF』は、英国の劇作家マイケル・フレインによって書かれたシチュエーションコメディー。

 1982年にマイケル・ブレイクモアの演出により、ロンドンのリリック劇場で初演。開幕したその夜に大評判となり、短期間でウエストエンドのサヴォイ劇場へ移行、1987年までのロングランとなった。イブニング・スタンダード・アワード最優秀コメディー賞を獲得。NYブロードウェイでも1983年、ブレイクモアの演出によりブルックス・アトキンソン劇場にて上演。翌年、トニー賞4部門にノミネート。
また2001年のリバイバル版はトニー賞2部門にノミネート、ブルック・アシュトン役のケイティ・フィナーランが演劇部門助演女優賞を受賞する快挙となった作品だ。1992年にはピーター・ボグダノヴィッチ監督により映画化(日本未公開)。その後もウエストエンド、ブロードウェイはもちろん、日本を含め世界各地で繰り返し上演されてきた。

 舞台『ナッシング・オン』本番前夜。深夜にまで及ぶ舞台稽古。役者たちはいまだ段取りも掴めず、舞台監督は連日の徹夜でふらふら。
そこにあきれた演出家のダメ出しが飛ぶ。混沌とする舞台上…。はたして無事に初日を迎えることができるのか?

 1ヵ月後の地方公演。役者同士のけんかが勃発。そこへ久しぶりに姿を見せた演出家。だが、彼はなぜだかこそこそとしている。
複雑に絡まる恋愛模様が大変な事態を巻き起こしていく。さらに2ヵ月後。いよいよツアーの千秋楽を迎える。舞台裏から役者同士がけんかする声が聞こえる中、アナウンスが流れ…最後の『ナッシング・オン』の幕があがる…。

 主演の藤井は「『NOISES OFF』の出演が決まったと聞き、舞台の出演は久し振りな上に単独主演としては初めてとなるので嬉しかったです」と喜びの声を。「この作品は僕が演じる役、そしてその役が演じる役があります。
舞台上でお芝居が進行しながらも同時に舞台裏の話も進行しているという二重構造の脚本を初めて読んだので最初は読み方に苦労しましたが、同時進行する舞台上、舞台裏の両面でのドタバタ劇がどういう風に表現出来るのか楽しみです」と期待を寄せた。「そして、森新太郎さんに演出をしていただけるとのことで、同じくジャニーズWESTのメンバーの小瀧(望)が『エレファントマン』でお世話になっていて、色々学んでいる姿、話を聞いていたので、僕も、色々と学ばせて頂きたいと思っております。コメディ作品なので、観に来てくださる皆様に楽しんで笑ってもらえるように全力で頑張りたいと思います。劇場でお待ちしております!」とコメントしている。

 演出の森は「これまでも数多くの演劇人によって上演されてきたドタバタコメディの金字塔的作品です。あまりにもドタバタが過ぎて、終盤の狂いっぷりにはもはや不条理劇の凄みすら感じます。
私はそこに強く惹かれました。おそらく初の試みだと思いますが、今回の『NOISES OFF』では関西弁が大いに飛び交います。果たしてどんなことになるのか、一言で言って『未知』です。かつてなく軽妙、そして馬鹿馬鹿しいエネルギーに満ちた『NOISES OFF』になれば良いのですが! どうぞお楽しみに!」としている。

 舞台『NOISES OFF』は、大阪・森ノ宮ピロティホールにて11月4~12日、東京・EX THEATER ROPPONGIにて11月16~29日、福岡・キャナルシティ劇場にて12月4~10日上演。