森七菜×間宮祥太朗がダブル主演する、真夏の海が舞台の男女8人による恋愛群像劇『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系/毎週月曜21時)。28日に放送された第8話は、水島健人(間宮)の同期・安藤皐月(山崎紘菜)の登場で、蒼井夏海(森)が追い込まれてしまう事態に。

株が急上昇した牧野匠(神尾楓珠)には、「匠、良い奴、、?って魔法にかかってしまう」との声が上がっていた。 ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください

【動画】波乱の予感 謎シーン映る『真夏のシンデレラ』第9話予告

■夏海が匠に揺れる可能性はあるのか?

 「ちょっと優しくしたくらいで騙されないぞ!」と思いながらも、匠の株が急上昇してしまった第8話。高校生の時、宿題を忘れて廊下に立たされていた夏海を一人にしないために、自分も忘れたふりをした…とか。母が家を出て行ってから寂しい思いをしていた夏海のために、毎年花火を計画してあげていた…とか。掘れば掘るほど出てくる優男エピソード。

 SNS上でも「ここにきて匠の株が急上昇なんだが」「匠、優しいとこあるやん」などの声が上がっていた。前回の佐々木修(萩原利久)もそうだったが、『真夏のシンデレラ』の制作陣は、地まで落ちた好感度を取り戻すのが本当にうまい。

 ただ、忘れてはいけないのが、匠は夏海を“女として見られない”とバッサリ振っている。それなのに、今さら“ずっと好きでした”なんて言われても、安易には信じることができない。

 しかし、夏海は匠をずっと思い続けてきたのだ。それに、二人の間には強固な信頼関係がある。
母が急にいなくなって戸惑っていた時も、実家のカフェを守るためにもがいていた時も、匠はずっとそばにいて、遠回りの優しさをくれていた。

 もちろん、今の夏海はちゃんと健人のことを好きだと思う。だけど、元恋人の居心地の良さに沼ってしまう人が多いのと同じで、すべてを知ってくれている匠といるとラクなのでは? と思ってしまう。そう考えると、夏海が匠に揺れる可能性はなきにしもあらずなのだろうか。
 
 だが、夏海はやっぱり健人といる時がいちばん乙女な表情をしているのだ。“恋してる”というのが、はたから見ても分かる。だから、匠は一歩踏み出せずにいるのかもしれない。

 夏海と匠が線香花火をしていた場面、匠の優しい表情を初めて見たような気がする。これまで、あまり当て馬キャラを演じてこなかった神尾。“当て馬のプロ”と言われている間宮との戦いに、勝つことはできるのだろうか。どちらにせよ、これまで苦労してきた夏海が幸せになれる道を選んでほしいと思う。

■『花男』キャラを彷彿させる皐月にも注目

 ハイテンションで名前を呼び、突然のハグ。
しかも、なんだか“できる女”っぽい。健人の同僚・皐月(山崎)を見て、『花より男子』の大河原滋を思い出した人はいないだろうか。筆者はつい、「滋か?」と心の中でツッコミを入れてしまった。

 SNS上でも「皐月は強敵かも」との声が上がっていたが、どう見てもやばい匂いがプンプンしている。確実に、健人と夏海の仲を引き裂く存在になってきそうだ。

 ただ、1つ気になったのが、皐月に「(夏海は)友達でしょ?」と聞かれた時に、健人が彼女だと言わなかったこと。まだ好きだと伝え合っただけで、正式に付き合ってはいない(?)わけだから、勝手に彼女だと言うのは申し訳ないと思ったのだろうか。はっきりしないと、匠に取られてしまうのでは? とそわそわしてしまう。

 来週放送の第9話の予告には、健人と夏海と匠と皐月が4人で緑黄色社会のライブに参加している…という謎のシーンが映っていた。これは、確実に波乱の展開になる予感。ラストスパートも楽しみだ。(文=菜本かな)

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