フジテレビ2023年10月番組改編記者発表会が4日にフジテレビ本社にて行われ、立松嗣章編成制作局長、中嶋優一編成制作局編成部長、片山正康広報局広報宣伝部長、各番組制作担当者、司会の佐久間みなみアナウンサーが出席した。

【写真】『めちゃイケ』中嶋優一Pが編成制作局編成部長に

 今期改編のテーマは「やっぱり、楽しくなければフジテレビじゃない」。

4日現在で10月期にはゴールデン8本、プライム11本、全日で19本の新番組がスタート。改編率はゴールデンで33.2%、プライムで34.5%、全日17.4%という数字になっている。

 中嶋氏は「人々の時間の楽しみ方が変化しているのは承知していますが、“楽しそうだな”と思っていただくことで、時間を割いてテレビを観ていただける」と語ると「いまフジテレビは1番楽しいテレビ局だと思われていない。そこで1年かけて1番楽しくて面白いテレビ局にします」と宣言。

 その中で、1.木曜日は、ただただ面白く、2.水曜日は、知的好奇心、3.火曜日・金曜日は、女性が楽しめる、と平日改革を掲げると、4.23時台は、日本一楽しくて面白い、5.深夜は、新しいスターを作る工場、6.夕方帯に誕生「ハッピーアワー」、7.お昼は「ぽかぽか」、というキーワードを提示した。

 新番組の中でも注目は、昨年大きな話題を呼んだドラマ『silent』を手掛けた村瀬健プロデューサーと脚本家の生方美久が再度タッグを組んだ木曜22時ドラマ『いちばんすきな花』。
会見に登場した村瀬プロデューサーは「『silent』は静かで地味なドラマでしたが、人の心を丁寧に描こうと取り組んだら、皆さんの心に残ってくださいました。今度は男女の間に友情が成立するのかというテーマ」と述べると「生方さんの目線で描かれる友情を楽しみにしてください。皆さんが語りたくなるようなドラマを作りたい」と意気込む。

 主演が4人というドラマだが、これまで多部未華子と松下洸平の2人のみが発表されている。村瀬プロデューサーは残り2人ついて、「とにかく忙しい方たち」と触れると、「多部さんと松下さんは、男女の友情が成立しそうな2人ですが、残りの2人は男女の友情が成立しなさそうな方々です」と匂わせ「4人のアンサンブルをずっと観ていたくなるような物語にしていきたいです」と語っていた。

 なお、『VS魂』終了後には、相葉雅紀がMCを務めるバラエティ番組『木7◎×部』が放送されることや、『潜在能力テスト』、『林修のニッポンノドリル』、『爆買い☆スター恩返し』、『TOKIOカケル』などのバラエティ番組が終了することも発表された。


 さらに、ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川前社長の性加害問題に対する会見を受けて、ジャニーズ事務所に所属するタレントたちのキャスティングについて質問が飛ぶと、立松氏はメディアが沈黙していたという指摘に対して「真摯に受け止めなければならない。性加害は許されないこと」と述べつつも「各番組のキャスティングについては、所属しているタレントに問題があったわけではないので、これまで通りの出演と考えています」と語っていた。