5年前、2018年10月期ドラマとして『中学聖日記』(TBS系)が放送スタートした。第7回「ananマンガ大賞」や「このマンガがすごい!2017」オンナ編にランクインして注目されたかわかみじゅんこの同名漫画を原作に、中学校教師と教え子の禁断の純愛を描いた本作。

今回はそんな本作でみずみずしい演技を見せた10代・20代のキャストの現在を振り返りたい。

【写真】『中学聖日記』スタートから5周年 若手キャストの現在

有村架純

 ヒロインの末永聖(ひじり)を演じたのは有村架純だった。今や押しも押されもしない人気女優の有村だが、実は本作が民放ドラマでは初の単独主演だった。教え子と婚約者の間で葛藤するヒロインを好演した。その後も活躍が途切れることはなく、2020年には本人役で出演した主演ドラマ『有村架純の撮休』(WOWOW)が放送。さらに2021年には菅田将暉とダブル主演を務めた映画『花束みたいな恋をした』が大ヒットした。
今年は元風俗嬢役を演じた主演映画『ちひろさん』がNetflixで配信スタートしている。

■ 水上恒司

 聖と運命な出会いを果たす教え子・黒岩晶を演じたのは水上恒司だった(当時の芸名は岡田健史)。水上は本作のオーディションで主人公の相手役に抜てきされ、俳優デビュー。そのまま大ブレイクを果たした。2021年には映画『弥生、三月-君を愛した30年-』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『望み』への出演で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年8月、所属事務所との契約を終了し、本名の「水上恒司」として活動することを発表している。
今年7月期には話題の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)に出演。スタートしたばかりのNHK連続テレビ小説『ブギウギ』では、ヒロイン・花田鈴子の最愛の人・村山愛助を演じることが発表されている。

町田啓太

 聖の恋人でエリート商社マン・川合勝太郎を演じたのは町田啓太だった。本作出演以降も数々の作品に出演しているが、町田と言えば何と言っても2020年10月期のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)、通称「チェリまほ」。町田が主人公を恋い慕うエリート営業マンを演じた本作は大ヒットし、のちに映画化もした。公開中の映画『ミステリと言う勿れ』にも出演しており、来年2024年の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)では藤原公任を演じることが発表されている。
私生活では昨年12月25日、映画共演で知り合った女優の玄理と結婚したことを発表している。

のちに“渋沢栄一の娘”役で大河ドラマ初出演!

■ 小野莉奈

 聖の教え子で晶に思いを寄せる同級生・岩崎るなを演じたのは小野莉奈だった。小野は本作が連ドラ初のレギュラー出演でネクストブレク候補として注目を集めた。2020年に主演した映画『アルプススタンドのはしの方』が各賞を受賞。2021年には『青天を衝け』(NHK総合ほか)でNHK大河ドラマ初出演を果たし、主人公・渋沢栄一の娘・うたを演じた。今年は話題のドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)に出演したほか、映画『銀平町シネマブルース』『少女は卒業しない』に出演している。


■ 中田青渚

 晶の同級生でクラス一の美少女という設定の香坂優を演じたのは中田青渚(せいな)だった。コミック雑誌主催のオーディションでグランプリを獲得したのをきっかけに芸能界入りした中田は、本作以後も2020年の映画『君が世界のはじまり』や、2021年に公開された今泉力哉監督による2作『あの頃。』、『街の上で』で印象的な演技を見せた。2022年には『善人長屋』(NHK BSプレミアム・BS4K)にて連続ドラマ初主演。今年に入ってからはドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』(読売テレビ)、『だが、情熱はある』(読売テレビ・日本テレビ系)、連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)と話題作、ヒット作への出演が続き、現在注目の若手俳優にまで成長を遂げている。