黒田しのぶの人気漫画を原作とした『消せない「私」―復讐の連鎖―』が志田彩良主演、本郷奏多共演でテレビドラマ化され、日本テレビにて2024年1月5日より放送されることが決定した。志田は1月18日スタートのドラマ『こんなところで裏切り飯』(中京テレビ)で伊武雅刀とダブル主演を務めることが発表されており、同時期に2本のドラマ主演となる。



【写真】連ドラ初主演を飾る志田彩良

 大人の女性をメインターゲットにした日テレの新ドラマ枠「DEEP」第4弾となる本作は、人生を台無しにされたヒロインが、数年の時を経て濃密な復讐を遂げる“爽快”リベンジ・エンターテインメント。家族も友達もすべて奪われ、復讐を誓うヒロイン・灰原硝子を志田彩良、ヒロインの運命に大きな影響を与える徳道仁役を本郷奏多が演じる。

 平凡な女子高生だった灰原硝子(志田)は、美容系動画配信者の徳道仁(本郷)と知り合い、彼の動画に出たことがきっかけで一躍有名人になる。しかし、そんな硝子の活躍を妬むクラスメイトの海崎藍里の罠にハメられ、硝子は同じくクラスメイトの大桃武に乱暴されてしまう。あろうことか、その動画をクラスメイトの青島みちるによってネットで拡散され、硝子は誹謗中傷の標的になってしまう。

 自宅住所を特定され、動画を見た野次馬たちが家の周りをうろつくように。
さらには不審火により自宅が燃え、父親、母親共に非業の死を遂げる。悪意の連鎖が、硝子から全てを奪い去った。それでもネットに残り続けるデジタルタトゥー。心の傷を抱えた硝子は祖母の家に引き取られ、廃人のような荒んだ生活を送っていた。

 10年の月日が経ち、硝子は自ら人生を終わらせる決意をした。その刹那、目に飛び込んできたのはテレビの中継インタビューに笑顔で答える、自分を罠にハメたクラスメイト達の楽しそうな姿。
そして硝子は、復讐を決意して立ち上がる。

 解禁されたキービジュアルには、楽しい日々から一転、どん底まで叩き落され一生残り続ける深い傷(デジタルタトゥー)を抱えた主人公・硝子と、その背後から硝子を意味深く見つめる徳道の姿が。闇の中で復讐の炎を燃やす、硝子のこれからの復讐劇の行方を表現しているという。

 出演にあたり、志田は「私にとって初挑戦となる難役ですが、彼女の抱える想いや悲しみ、そして憎しみに寄り添ったキャラクターにできたらと思っています」とコメント。本郷は「復讐というテーマを、とことん慈悲なく追求した作品です。観てくださった方の心に強く響くドラマになると思いますので、是非覚悟を決めてご覧ください!」と呼びかける。


 原作の黒田は「この作品のコンセプトは『ガラスの靴を叩き割り、それを武器に襲いかかるヒロイン』です。作中、苛烈なことばかりしている登場人物たちですが、このような狂気は意外と近く、私たちの日常に潜んでいます。人よりちょっとだけ強欲だった人間たちの潰し合いを楽しんでいただけたら幸いです」としている。

 金曜ドラマDEEP『消せない「私」―復讐の連鎖―』は、日本テレビにて2024年1月5日より毎週金曜24時30分放送(初回は25時10分放送)。毎話放送後、TVer、Huluでも配信。

※キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。


<コメント全文>

■志田彩良
 生きる事に絶望してしまうほど心をズタボロにされた硝子の第2の人生を、輝かしいものにしたいです。私にとって初挑戦となる難役ですが、彼女の抱える想いや悲しみ、そして憎しみに寄り添ったキャラクターにできたらと思っています。出演者・スタッフさんの力を借りながら、様々な想いや感情と共に役を全うします!ドラマ初主演という緊張感や責任感もありますが、頂いた役を大切に演じながら、皆様と素敵な作品を作れたらと思います。

■本郷奏多
 復讐に生きると決めた硝子に対し、それが正しくないことであると認識しながらも彼女に寄り添っていく徳道。硝子の人生を変えてしまった原因が自分にもあると責任を感じているので、硝子のためにできることを、苦悩しながらも模索し続けます。復讐というテーマを、とことん慈悲なく追求した作品です。
観てくださった方の心に強く響くドラマになると思いますので、是非覚悟を決めてご覧ください!

■原作 ・ 黒田しのぶ
 初めまして、「消せない私」を執筆しました黒田しのぶと申します。この度、「消せない私」がドラマ化が決定され、現実感が湧かず驚きと嬉しさでいっぱいです。この作品のコンセプトは「ガラスの靴を叩き割り、それを武器に襲いかかるヒロイン」です。作中、苛烈なことばかりしている登場人物たちですが、このような狂気は意外と近く、私たちの日常に潜んでいます。人よりちょっとだけ強欲だった人間たちの潰し合いを楽しんでいただけたら幸いです。この作品の成立に尽力してくださった全ての関係者、そして読者・視聴者の皆様へ心より感謝申し上げます。
硝子の物語の終わりまで、どうぞよろしくお願いいたします。

■日本テレビ グローバルビジネス局スタジオセンター プロデューサー 伊藤裕史
 主人公の灰原硝子という役はジェットコースターのように表情とキャラクターが変わっていきます。平凡な高校生、そこからメイクによって魅力的になったかと思うとデジタルタトゥーにより自暴自棄になり田舎に引き籠る…そして10年後に憎しみが再燃し復讐を誓うようになる。さらには復讐相手に合わせてキャラクターを演じ分けるという途方もない難役は、どんなキャラクターも演じられる、役者として抜群の信頼感があり、さらに業界人気の高い志田彩良さんが真っ先に思い浮かびオフォーしました。主人公・硝子演じる志田さんの復讐心に支配されて鬼気迫る姿をご堪能下さい!

 本郷奏多さんはベテランにしか出せない深さのある表情を既に身に付けている俳優さんで、セリフを言わなくても感情を伝える事が出来る素敵な俳優だと思っています。少しミステリアスな雰囲気が漂う徳道役には本郷さんがピッタリだと思ってお願いしました。硝子を包み、そして寄り添っていこうと思うまでの切ない感情から激しい感情までの移り変わりを楽しみにして頂ければと思っています。