日本アニメーション制作により1978年に宮崎駿が初監督したアニメーションシリーズ『未来少年コナン』が舞台化され、2024年5・6月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演されることが決定した。

【写真】1978年に宮崎駿が初監督したアニメーションシリーズ『未来少年コナン』キービジュアル

 躍動感あふれる描写や、世界観など、その後の宮崎駿作品へと受け継がれている要素がぎっしり詰まった名作として知られている『未来少年コナン』。

地震や津波などの自然災害や戦争、エネルギー問題などが物語に取り入れられており、現代の我々にも刺さるテーマを冒険活劇として表現し、子供から大人まで、老若男女問わず長きにわたり多くのファンに支持されている。

 その作品を舞台化するのは、日本ではミュージカル『100万回生きたねこ』や村上春樹原作の『ねじまき鳥クロニクル』などを手掛け、その唯一無二の空間演出で観客を魅了し続けているインバル・ピント。そして、世界的振付家マギー・マランの子息で多彩なクリエイターであるダビッド・マンブッフが共に演出を担う。兼ねてより宮崎作品を敬愛していた2人の想像を超える感性で、芝居だけでなく、ダンス、歌や音楽、美術、衣裳、照明などを巧みに操り新しい舞台芸術作品を誕生させる。

 西暦20XX年、人類は超磁力兵器を使用し、地球の地殻を破壊、大変動が起こった。五つの大陸はことごとく海の底に沈み、栄華を誇った人類の文明は滅び去った。
それから20年後、孤島・のこされ島では少年コナンが育ての親・おじいと二人で暮らしていたが、ある日、謎の少女ラナが島に流れ着き、コナンの運命が動き出す。島には工業都市インダストリアから行政局次長モンスリーが飛来して、ラナを誘拐してしまう。コナンはラナを助け出すため、いかだに乗って冒険の旅に出ることに。

 旅先では謎の野生児・ジムシーやインダストリアの貿易局員・船長ダイスなどと出会ってゆく。一方、自然に溢れたラナの故郷・ハイハーバーには、天才科学者・ブライアック・ラオ博士の居どころを探すインダストリアの行政局長レプカ率いる兵士たちが襲いかかる。コナンは仲間たちと巡り合い、大切な人を守るためにさまざまな困難に立ち向かってゆく。
そして人類に残された世界で、新しい未来を切り拓いてゆくのであった。

 舞台『未来少年コナン』の東京公演は、2024年5・6月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演。その後ツアー公演あり。そのほかの詳細は今後発表予定。

※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記