2024年前期連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか)の追加キャストとして、筒井真理子、中村育二、田中要次高橋努小林涼子、安藤輪子、塚地武雅の出演が発表された。高橋、小林、安藤は連続テレビ小説初出演。



【写真】高橋努、小林涼子、安藤輪子が連続テレビ小説初出演! 『虎に翼』第4弾キャスト

 本作は、女性で日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんを主人公のモデルにした作品。三淵さんの実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえる物語だ。伊藤沙莉は主人公の猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。

 このたび、寅子が明律大学で仲間と切磋琢磨しあいながら、法を学ぶなか出会う人物のキャストが発表された。

 寅子の大学の同級生、桜川涼子(桜井ユキ)の母・寿子を演じるのは筒井真理子。父・侑次郎を中村育二を演じる。
夫・侑次郎を婿に迎え、桜川家を存続させた寿子は、娘・涼子にも自分と同じように婿を取り、家を守ってくれることを望んでいる。一方、桜川家への入婿で、妻・寿子より立場が弱い侑次郎は、涼子の将来には放任主義の姿勢を見せている。

 寅子を娘のように思い、応援している「笹寿司」の主人で寿司職人の笹山には田中要次。いわゆる「傍聴マニア」で寅子たちと法廷でたびたび顔を合わせる。

 ゴシップ記事のネタを常に探す新聞記者・竹中次郎を、高橋努が演じる。竹中は女子部の寅子たちのことも皮肉に書き立てる。
各界に通じている事情もあり、時に寅子に忠告することも。

 寅子の先輩となる女子部一期生のリーダー的な存在・久保田聡子を演じるのは小林涼子。率直な話し方でとっつきにくそうだが、後輩の面倒見は良い。

 同じく女子部の一期生で久保田とともに寅子たち後輩を歓迎する中山千春を、安藤輪子が演じる。人当たりが柔らかく、親切で、涙もろい。

 寅子が働くことになる雲野法律事務所の代表・雲野六郎を演じるのは、塚地武雅。
人情に厚く、いつも依頼をタダ同然で受けてしまうので事務所の経営は苦しい。

 制作統括の尾崎裕和は、「法律を学び始めた寅子には、学校でも学校の外でも新しい出会いが待っています。華族に新聞記者に弁護士、先輩からお寿司屋さんまで、みな昭和という時代を懸命に、自らの正しい道は何なのか探しながら生きている人々です。それぞれの生き様が、寅子に大きな影響を与える登場人物たちを、個性あふれる素敵なキャストのみなさんに演じていただきます。寅子との出会いと別れが生み出す数々のドラマをお楽しみに!」と言葉を寄せている。

 連続テレビ小説『虎に翼』は、NHK総合ほかにて4月1日より放送開始。


 追加キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■筒井真理子

 お話を頂いたとき、お酒に溺れる男爵夫人役ということで「NHKの“朝ドラ”でこんな激しい役ができるとは!!」と心が躍ると同時に「脚本に泥酔って書いてあるけど、どこまで演じていいのかしら??」と慎重にもなりました。ですが撮影に入ると監督が「いくらでもどうぞ」と手を広げて受け入れて下さってホッとしました。

 法律を学ぶヒロインの伊藤沙莉さんはじめ平岩紙さん土居志央梨さん、そして娘役の桜井ユキさんの4人が休憩時間も可愛らしくいい感じのグルーヴ感で、きっと面白い作品に仕上がるのだろうなと思います。お酒に頼ってしまう母役の私を受け止める娘役のユキさんとのシーンは心が通った気がして幸せな瞬間でした。素敵な現場なので素敵な作品になるのだろうなぁと放送を楽しみにしています!

■中村育二

 「虎に翼」“朝ドラ”にしては少し強面な題名。
大山脈から吹き下ろす強風に抗い頂上を目指し天翔る勇壮な虎を想像させます。しかもその主人公が愛らしい伊藤沙莉さん。そのギャップ、ドラマの広がりと面白さを期待せずにはいられません。今回の私の役柄は、皆さんが天翔る虎を見上げる脇でスーッと木々の間を小さく飛翔するモモンガ。「モモンガの飛翔にも意味がある」そう思っていただけるよう、一瞬の飛翔に全力を尽くしたいと思います。

■田中要次

 裁判の傍聴に来た寅子と出逢う、傍聴マニアの寿司職人という妙な設定の笹山役を頂き、シナリオを読んで最初に思い浮かべたのは『天才バカボン』に出てくるレレレのおじさんでした。
衣装を決められて間違いないと思いましたが、今後、笹山にも何か事件が起こるのでしょう? 今のところは多彩な俳優陣の裁判シーンを楽しませて貰ってます。まさに傍聴マニアになりました。

■高橋努

 “朝ドラ”の出演は初めてです。強く出演願望がありましたので、目標のひとつが叶いました。伊藤沙莉さんとは舞台で共演したことがあり、今回またご一緒できるのが嬉しいです。竹中は新聞記者の役なので、当時の新聞記者を調べました。記事に記者の目線や気持ちが今の新聞よりも書き込まれてるという印象がありました。自己主張と荒っぽさ、そしてどこか偏屈な部分を愉快に演じようと心がけて、現場に臨んでおります。

■小林涼子

 お話をいただいた時、「いつかは涼ちゃんも!」と言いながら“朝ドラ”を楽しんでいた祖母の顔が浮かびました。今回初めて出演させて頂けること、大変光栄に思います。2024年は新年早々大変な事が多く、ニュースに胸を痛めておりますが…こんな時だからこそ、私の出来ることを最大限に。寅子と一緒に奮闘する女子部法科の先輩として、困難な時代に、どんな逆風にも負けず奮闘する姿を通して、みなさまの朝に少しでも前向きな風をお届けできるよう頑張ります。

■安藤輪子

 連続テレビ小説への出演は、役者としてずっと憧れていました。今回の作品でその夢が叶い、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。私が演じる中山千春は寅子の大学の先輩で、とにかく泣き虫ですが、陰で学問に励む姿がとても愛おしい人物です。女性が何かを目指すこと、それに向かって学ぶことさえ難しかった時代に、次の世代のためにも道を開拓された先輩方に想いを馳せながら、皆様に楽しんで頂けるよう精一杯尽力致します。

■塚地武雅

 弁護士といえどシュッとしてない庶民派の男というキャラクターなので役作りすることなく無理なく普段通りに演じられそうです。笑

 頼まれると断れない男。タダ同然の依頼も引き受ける困った代表です…。でもそれはお金より人を守りたい気持ちの表れ! 役では猪爪寅子を支え、裏では伊藤沙莉ちゃんを支えられるよう頑張りたいと思います!