Netflixにて配信中のドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』に菅田将暉がサプライズ出演し、原作漫画の主人公である泉新一役を演じている。この度、泉新一が“右手”を差し出す場面写真と、菅田が韓国ドラマ初出演への思いを語るコメントが解禁となった。



【写真】“泉新一”菅田将暉が右手差し出す意味深シーン

 岩明均の漫画『寄生獣』をベースに、ヨン・サンホ監督が韓国を舞台に描く本作は、捕食した人間に“擬態”して生きる寄生生物=パラサイトが韓国に襲来していたら、という発想から生まれた作品だ。社会に居場所を無くした孤独な主人公チョン・スインにパラサイトの魔の手が迫るが、乗っ取りは失敗し、パラサイト“ハイジ”との奇妙な共存関係が始まる…。

 父親から暴力を振るわれるという悲痛な過去を持つスイン(チョン・ソニ)は、“自分は誰からも愛されない”と思い詰め、ただ生きるだけの毎日を過ごしていた。そんな中、ある事件をきっかけに人間でもパラサイトでもない変種になってしまい絶望。パラサイト“ハイジ”との共生生活を送るスインは、図らずも「生き残るため」に人類乗っ取り計画をもくろむパラサイトたちと、計画に気付きパラサイトを駆逐しようとする人間たちの争いに巻き込まれていく…。

 そんな本作に登場するのが、菅田演じる泉新一。


 泉新一は、原作『寄生獣』の主人公であり、日本で実写化された『寄生獣』(2014)、『寄生獣 完結編』(2015)では染谷将太が演じ、アニメ『寄生獣 セイの格率』(Netflixで配信中)では島﨑信長が声を務めている。

 原作では、ある時日本にパラサイトが飛来し、新一を襲撃。しかし脳の乗っ取りは免れ、右手に寄生したパラサイト“ミギー”との共生が始まっていく。“泉新一が登場し右手を差し出す”という描写には、本作と原作『寄生獣』の世界観が交わっていることを象徴する役割があったそうで、ヨン・サンホ監督は「エンディングに登場する『泉新一』と『ミギー』はとても重要な役柄だった」と明かしている。

 日本が誇る『寄生獣』をベースにした作品に出演したことについて、菅田は「『地獄が呼んでいる』を見ていたので、ヨン・サンホ監督の作品に出られる嬉しさと驚きがありました。また、小学生の頃に読んだ『寄生獣』の泉新一を演じられるという事で、ワクワクしていました」と明かしている。


 菅田は今回が初の韓国ドラマ出演となるが、撮影時の印象について、「撮影している景色としては日本とあまり変わらなかったです。でも、元アニメーション作家であるヨン監督ならではの、現場のシステム作りというものに感動しました。CGも多い現場だったので、撮影前にアニメーションでイメージ映像を見せてもらい、撮影後にすぐ簡易的に画を繋いで合成パートの確認もしていました。これが今勢いのある韓国ドラマの作り方なのか、と思いました」と驚きを語った。

 そして、「日本が誇る名作『寄生獣』をベースにした作品に日本人キャストとして、世界各国に配信される事をとても嬉しく思います。現代社会を反映した作品でもあるので、僕自身も楽しみです。
ただのファンタジーでは終わらない作品になっていると思うので、様々な国の方々が観た時の反応が楽しみです」と締めくくった。

 Nシリーズ『寄生獣 -ザ・グレイ-』は、Netflixにて独占配信中。