映画『男女残酷物語/サソリ決戦』より、ポスタービジュアルと場面写真4点、あらすじが解禁となった。

【写真】本編の未知なる映像世界と物語が織りなす鮮烈な体験を予感させる日本版ポスター

 本作は、これまで一切日本に紹介された形跡のない、1969年のイタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー。

終わりなき男女の対決を描き、『華麗なる殺人』(1965)、『バーバレラ』(1967)、『女性上位時代』(1968)といった時代を象徴する作品に匹敵する内容ながらも50年以上もの間埋もれ、海外でようやく近年その存在と価値を発見された作品だ。日本ではほとんど誰にも知られることなく、知られていないが故に誰にも待たれることもなく、存在自体が確認されていなかった。

 精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ慈善財団大幹部セイヤーは、ジャーナリストのメアリーを拉致監禁、ハイテク装備満載の秘密のアジトで、想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。だが、言葉にできない恥辱を受けてもほほ笑むメアリーはセイヤーの想像をはるかに超えていた。弱音を吐き始めるセイヤー。いま、洗練と野蛮が表裏一体の、性の対決が始まる。


 今回解禁されたのは、日本オリジナルとなる日本版ポスタービジュアル。女性と男性の半身が、あたかも銅像のようにたたずみながらも、その境界線は互いに入り組み、その視線は交わることはなく、邦題と本作のテーマである“男女の対決”が表現されている。挑発的な女性の表情に対し、どこか憂慮するようにも見える男性の表情にも注目だ。

 この2人を演じるのは、『黄金の七人』(1965)、『女性上位時代』、『愛の嵐』(1973)の名優フィリップ・ルロワと、マリオ・バーヴァやルチオ・フルチ作品にも出演したドイツの女優ダグマー・ラッサンダー。

 中央下にはニキ・ド・サンファルによる作品“ホン”のレプリカが鎮座しており、その傍らには意味深に骸骨が立ちすくんでいる。“こんなの、はじめて。
”というコピーが、本編の未知なる映像世界と物語が織りなす鮮烈な体験を予感させる。

 場面写真は、仲むつまじく写真に収まる男女のカットや、巨大女性像“ホン”に向かう男、口を封じられた女、そっくりな人形“俺人形”と並ぶ男という4点。

 映画『男女残酷物語/サソリ決戦』は、6月7日より全国順次公開。